研究課題/領域番号 |
63540348
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
石井 菊次郎 学習院大学, 理学部, 教授 (30013543)
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研究分担者 |
仲山 英之 学習院大学, 理学部, 助手 (00155889)
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キーワード | 分子結晶 / ラマンスペクトル / 圧力 / 応力 / フェノチアジン / ニオブ酸ランタン / ビフェニル / ビス-パラクロロ-スルホン |
研究概要 |
上記の研究課題につき、今年度は以下のように研究を行なった。 1.クライオスタット中に挿入し、試料に応力をかけるための治具の製作 使用するクライオスタットを実際に購入し試料空間の大きさを調べたところ、当初考えたギアを用いる治具は、十分な応力を発生できない恐れがあることが分かったので、方針を変更し、高圧ガスを用いる治具を設計した。現在、部品を手配している。この関係で、計画した具体的な測定は来年度行なうことになった。 2.フェノチアジンの精製および単結晶の作成 予定通りに精製とブリッジマン法により単結晶の作成を行った。現在、昇華法により、さらに良い単結晶をつくることを試みている。これらの結晶は、上述の治具ができ次第、測定に供する予定である。 3.応力下におけるLaNbO_4結晶のラマンスペクトルの時間変化の研究 表記の結晶のラマンスペクトルを詳細に解析し、NbO_4^-イオンの回転的格子振動によるバンドのバンド幅が、分域界面の移動の後のある時点において、わずかな不連続変化を示すことを見いだした。これは、応力下で準安定な状態にあった結晶が、協力的に緩和をすると解釈できる。この結果について、後に示す論文を発表した。 4.他の物質についての関連する研究 ビフェニルとそのハロゲン置換体の結晶に圧力を掛けることにより、格子振動と分子内振動の混合状態を変化させることができることを見いだした。 ビス-パラクロロフェニル-スルフォン結晶が、光学モードのソフト化を伴う相転移を140k近傍にもつことを見いだした。
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