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1988 年度 実績報告書

カルボニル化合物の触媒的不斉アルキル化反応の研究-光学活性第2級アルコール類の不斉合成

研究課題

研究課題/領域番号 63540413
研究機関東京理科大学

研究代表者

〓合 憲三  東京理科大学, 理学部応用化学科, 助教授 (90147504)

キーワード不斉合成 / 不斉触媒 / アルキニルアルコール / アセチレンアルコール / ジアルキル亜鉛
研究概要

光学活性な第2級アルコール類は、種々の光学活性化合物の合成中間体として、重要な化合物である。とりわけ、光学活性な第2級アルキニルアルコール類は、昆虫フェロモン、ステロイド、ビタミンE、医薬品等の合成中間体としてしうである。従来の不斉合成法でアルキニルアルコールを製造するには、いずれも不斉源を基質に対し、等モル量必要としている。そこで、本研究てでは、触媒的な不斉アルキル化反応により、光学活性第2級アルキニルアルコールの不斉合成を検討した。
プロキラルなアルキニルアルデヒド(これらは、対応するアルキンとギ酸エチルから合成できる)に対し、触媒量のキラルなアミノアルコールの存在下、ジアルキル亜鉛を作用させて光学活性なアルキニルアルコールを合成した。触媒として種々のキラルなアミノアルコールを検討した結果、(S)-プロリンから誘導される(S)-(+)-ジフェニル(1-メチルピロリジン-2-イル)メタノールが有効であり、対応するアルキニルアルコールを、合成収率54-71%、不斉収率64-78%_<ee>で与えることを見出した。本結果は、不斉触媒を用いて光学活性な第2級アルキニルアルコールを不斉合成した最初の例である。実施例としては、3-トリメチルシリル-2-プロピナールとジエチル亜鉛とをトルエン中、上記不斉触媒を用いて反応させたところ、1-トリメチルシリル-1-ペンチン-3-オールが67%、78%_<ee>で得られた。不斉収率は、対応するMTPAエステルに誘導した後、キラルな液体クロマトグラフィーカラムを用いて決定した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 〓合憲三: Chemistry Letter. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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