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1988 年度 実績報告書

ヒドラ刺細胞分化に関与する蛋白とそれらの遺伝子

研究課題

研究課題/領域番号 63540509
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

藤沢 敏孝  国立遺伝学研究所, 発生遺伝研究部門, 助教授 (60000262)

キーワードヒドラ / 刺細胞分化 / モノクローナル抗体 / 遺伝子
研究概要

全ての刺細胞の分化過程の初期に発現する抗原を認識するモノクローナル抗体(Nmb-1)を分離してあったが、ヒドラ個体におけるこの抗現の発現パターンを蛍光抗体法を用い詳細に解析した。ヒドラの刺細胞分化の決定は刺細胞前駆体の細胞周期のS期とG_2期の境界で起き、また分化は非同調的に起きるためBDdr標識と抗体染色を組合せ発現時期を決定した。その結果、抗原は将来刺胞が生じる細胞質の一部に分化決定後約3時間で発現し始め、その後刺胞の成熟まで発現が続いた。次に、モノクローナル抗体が認識している抗原は何かをウエスタンブロッティング法で解析した。先ず刺胞を単離しSDSで溶解し、タンパクをPAGEで一次元に展開した。次いで、常法通りメンブランにブロッティング、一次抗体、パーオキシダーゼ標識二次抗体を作用させた。その結果、分子量やく40kdの位置に1本のバンドが検出できた。また、タンパクを多糖体分解酵素で処理すると抗体と反応しなくなる。従って、抗原は刺胞の形成に関与する糖タンパク質であると推論された。この糖タンパク質の構造と機能を調べる目的で遺伝子のクローニングを試みた。モノクローナル抗体をプローブとして既に用意してあったヒドラのCDNAライブラリィ(発現ベクターλgt11を使用)からスクリーニングを行なった。先ず、ファージプラークのメンブラン〜のブロッティングを行い、次いで、一次抗体、パーオキシダーゼ標識二次抗体を作用させた。約60万クローンをスクリーニングした結果、3個のポジティブクローンを得た。現在それらのクローンの解析を行なっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Fujita.: 91. 361-366 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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