研究課題/領域番号 |
63540551
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
植物形態・分類学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
鎌田 堯 岡山大学, 理学部, 助教授 (40033360)
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研究分担者 |
神田 東作 岡山大学, 理学部, 助手 (10195175)
武丸 恒雄 岡山大学, 理学部, 教授 (50032800)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 担子菌 / ヒトヨタケ / ベノミル耐性 / 突然変異 / α-チュ-ブリン / β-チュ-ブリン / 微小菅 / 核移動 |
研究概要 |
1.担子菌ヒトヨタケにおける、既に分離ずみのベノミル耐性変異体404株の中から代表15株を選んで遺伝分析し、ベノミル耐性に関与する遺伝子は少なくともbenA^+、benB^+、benC^+、およびbenD^+の4座あることを明らかにした。 2.上記15株のベノミル耐性株のβ-チュ-ブリンについて、SDS-PAGEあるいはIEF、およびモノクロ-ナル抗体DMIBを用いたimmunoblot法による分析を行い、benA^+座を栄養菌糸において主に発現されるβ-チュ-ブリンの構造遺伝子と同定した。 3.β-チュ-ブリンの構造遺伝子であることが判明したbenA^+座に変異をもつヘノミル耐性株のうち、強い温度感受性を示すBEN193(benA193)株から、111株の復帰突然変異体を誘発・分離した。得られた復帰突然変異体のうち48株について遺伝分析し、benA193に対する15のextragenicなサプレッサ-変異を見つけた。また、それらのサプレッサ-変異は、遺伝子座に関して3つのグル-プに分れることが判明した。さらに、3つの遺伝子座のうち1つはbenCと同一あるいはそれに近接するものであることが分った。 上記のサプレッサ-変異株およびbenC変異をもつベノミル耐性株について、α-チュ-ブリンと特異的に反応するモノクロ-ナル抗体DMIAを用いたimmunoblot法による分析を行い、benC^+を栄養菌糸において主に発現されるα-チュ-ブリンの構造遺伝子と固定した。 5.チュ-ブリン変異のいくつかは、二核化における核移動をブロックすることを明らかにし、この核多動の過程に微小菅が関与していることを証明した。
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