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1988 年度 実績報告書

メラトニン生合成系に関与する酵素NATのCDNAクローニングとその構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 63540589
研究機関東邦大学

研究代表者

大富 美智子  東邦大学, 理学部, 助手 (60057742)

キーワードN-アセチル転移酵素(NAT) / アリルアミン / CDNAクローニング / 脳 / 腎臓 / 松果体
研究概要

ニワトリの松果体から分離精製したpoly(A)^+RNAを用いてGublerらの方法でdscDNAを合成し、λgt10ベクターに組み換えてCDNAライブラリーを作成した。前年度に単離したニワトリ肝臓のN-アセチル転移酵素(NAT)のCDNAをプローブにして、松果体のλgt10-CDNAライブラリーをスクリーニングした結果、新たに2種類のアリルアミンNATをコードするCDNAクローン(pNAT-3とpNAT-10)を単離することができ、その塩基配列およびアミノ酸配列を決定した。すなわち、pNAT-3は1920塩基対、pNAT-10は2155塩基対から成り、いずれも290個のアミノ酸をコードしていたが、アミノ酸配列のホモロジーは60%で余り高くなかった。2つのCDNAをChinese hamster ovary cells(CHO細胞)に導入して発現させ、いずれもアリルアミンに対してNAT活性を示すことを確認した。また、これら2つのCDNAについて、サザーンおよびノーザンブロッティング法を行い、これらの遺伝子について若干の知見を得た。さらに、これら2つのCDNAから発現されたタンパク質と、ニワトリの松果体、脳、腎臓を各々ホモジナイズして得た上清とをDEAEセルロースカラムにかけ、NAT活性の溶出パターンを比較検討した結果、pNAT-3が脳の溶出パターンと一致し、松果体でも相当するピークが観察された。またpNAT-10は腎臓の溶出パターンと一致し、松果体では相当するピークはかなり小さいが観察された。
以上、今年度は、ニワトリ松果体のλgt10-CDNAライブラリーより、新たに2種類のアリルアミンNATのCDNAをクローニングし、その塩基配列およびアミノ酸配列を決定するとともに、CDNAから発現されたタンパク質の諸性質を検討した(投稿準備中)。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Ohsako・M.Ohtomi・Y.Sakamoto・K.Uyemura・T.Deguchi: The Journal of Biological Chemistry. 263. 7534-7538 (1988)

  • [文献書誌] M.Ohtomi・K.Fujii・H.Kobayashi: Cell and Tissue Research.

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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