• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

塊状硫化物鉱床を伴う塩基性岩類の地球化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63540656
研究機関早稲田大学

研究代表者

鞠子 正  早稲田大学, 教育学部, 教授 (00063454)

研究分担者 小笠原 義秀  早稲田大学, 教育学部, 専任講師 (70160736)
キーワード下川塩基性岩 / 海嶺ソレアイト / 単斜輝石の化学組成 / 全岩組成
研究概要

1.下川地域塩基性岩類の主成分分析:玄武岩および輝緑岩試料合計116個について全岩分析を行った結果、次のようなことがわかった。
(a)A=Na_2O+K_2O,F=FeO^t,M=MgoとしてAFM図へ分析値を打点したところ、ほとんどすべてが海嶺ソレアイト(Miyashiro etal 1970)の範囲に入り、この範囲に入らないものも極めてこれに近い値を示す。
(b)そのほかAl_2O_3-Na_2O+K_2O図、Na_2O+K_2O-SiO_2図、TiO_2-FeO^*/MgO図、TiO_2-S.I,図、Al_2O_3-S.I,FeO^*-S.I.図、MgO-S.I.図、Na_2O-S.I図、K_2O-S.I.図などにおいても、下川地域の玄武岩および輝緑岩が海嶺ソレアイトに属し、アルカリ岩系、カルクアルカリ岩系あるいは島弧ソレアイト、海洋島ソレアイトではないことを示している。
2.下川地域塩基性岩類中の単斜輝石の化学組成:輝緑岩および玄武岩13試料について合計155ポイントについてEPMA分析を行った。その結果次のようなことがわかった。
(a)Al-Si図、Al-Ti図から下川地域の塩基性岩中の単斜輝岩はソレアイト系列の塩基性岩のそれと一致する。
(b)TiO_2-SiO_2図で見ると玄武岩ではほぼ大洋底玄武岩の輝石の組成に一致し、輝緑岩ではややはずれるものが多いが大部分が大洋底玄武岩のものに一致する。
(C)CaSiO_3-FeSiO_3-MgSiO_3図上に単斜輝石の化学組成をプロットするとNa_2caプレート(Mazzullo and Bence、1976)あるいはGalifomia馮から採取された、海嶺ソレアイト中の単斜輝石の組成に一致する
3.以上の結果を総合すると、下川塩基性岩類が海嶺型ソレアイトであることは明らかである。

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi