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1989 年度 実績報告書

化合物半導体固有欠陥の光物性的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63550023
研究機関東京工科大学

研究代表者

三田 陽  東京工科大学, 工学部, 教授 (20200040)

研究分担者 塩谷 繁雄  東京工科大学, 工学部, 教授 (20013451)
大旗 淳  東京工科大学, 工学部, 教授 (20038376)
前田 甫  東京工科大学, 工学部, 教授 (00192328)
丸山 亨  東京工科大学, 工学部, 教授 (90192351)
石橋 新一郎  東京工科大学, 工学部, 助教授 (10087223)
キーワード赤外発光蛍光体 / Erド-プファイバ / 半絶縁性GaAs結晶 / 希土類活性化蛍光体 / 水蒸気検出素子
研究概要

本年度においては、研究的タイミングの関係から、Er活性化中赤外発光蛍光体と光通信用Erド-プファイバに関する研究を中心に行い、併せて半絶縁性GaAs結晶の光学的評価の基礎的検討を継続して行った。
赤外発光蛍光体に対する研究例は従来ほとんど見られないが、今回Erで活性化された蛍光体について系統的な研究を行ない、その特性と有用性を明らかにした。この蛍光体の波長2.6〜2.8μmにおける発光は、水蒸気のもつO-Hの伸縮基本振動に起因する吸収帯と波長的に一致しているため、応用面からも関心が持たれる。多くの蛍光体についての実験結果は、フッ化物結晶を母体とし高濃度のErを含有する蛍光体において効率的な発光が観察されることを明らかにした。励起源にGaAs:Si発光ダイオ-ドを採用し、PbS光検出器と組み合わせることによって、簡単な構造をもち常温動作の定量的水蒸気検出器が作成可能であることを示した。かかる検出装置は水蒸気の濃度を直接検知し得てしかも加熱部分、可動部分がなく小型化が可能であるなどの特徴を有している。さらに長波長部に発光をもつ蛍光体についての検討とガス検出へ応用可能性の検討を行っている。
最近光増幅への期待から関心の高まっているErド-プファイバについて、Arレ-ザ励起下における発光特性の研究を行った。かかるファイバは、光通信の応用上の観点から研究されているが、複雑な波長変換過程を理解し最適化への方向づけを知ることは重要である。これまで判明した結果は、光ファイバはAr5145A線の励起下で390nmから900nmにいたる波長範囲で増幅自然光と思われる明瞭な発光を示すことが見出された。このような研究結果から、励起光から光増幅の準位にいたる過程は、従来考えられていたように非輻射遷移だけでなく、中間輻射遷移が関係していることが明らかにされた。さらに詳細な波長変換機構について研究を進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Y.MITA.K.OHATA and S.SHIONOYA: "WATER VAPOR DETECTION BY OF MIDDLE INFRAED EMITTING Er^<+3>-ACTIVATED PHOSPHORS" JAPAN.J.A.P.LETTER.

  • [文献書誌] Y.MITA.K.OHATA and S.SHIONOYA: "WATER VAPOR DETECTION BY USING INFRARED-EMITTING PHOSPHORS" TECHNICAL DIGEST OF 9th SENSOR SYMPOSIUM. (1990)

  • [文献書誌] Y.MITA.K.OHATA and S.SHIONOYA: "WAVELENGTH CONVERSION PROCESSES IN Er^<+3>-DOPED,SILICA SILICA GLASS"

  • [文献書誌] 三田陽,大旗淳,塩谷繁雄: "Er活性化蛍光体の中赤外発光" 応用物理学会平成元年秋講演会予稿 28aZB8.

  • [文献書誌] 三田陽,大旗淳,塩谷繁雄: "Erド-プシリカファイバの波長変換過程" 応用物理学会平成元年秋講演会予稿 31aN12.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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