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1989 年度 実績報告書

電気光学結晶における旋光能の特異現象に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63550041
研究機関神戸大学

研究代表者

峯本 工  神戸大学, 工学部, 教授 (60031093)

研究分担者 後藤 隆雄  神戸大学, 工学部, 教務職員 (90112078)
中川 清  神戸大学, 工学部, 助手 (50198032)
吉村 武晃  神戸大学, 工学部, 助教授 (70031127)
キーワード旋光効果 / 電気光学効果 / 複屈折 / 空間光変調器 / 光変調器 / 単結晶 / 光活性
研究概要

昨年度製作した複屈折現象定量測定解析システムを用いて、引き続きBi_<12>SiO_<20>単結晶の横方向電気光学効果による偏光状態の変化を、入射直線偏光の偏光方向および結晶への印加電解を変えて詳細に測定し解析した結果次のような結論を得た。Bi_<12>SiO_<20>単結晶において、旋光能が印加電界強度の一次に比例して変化する電気旋回係数μ_<41>の値を2×10^<-15>mAと求めることができた。
また、Bi_<12>SiO_<20>単結晶に光を照射すると旋光角が変化する現象を昨年度確認したので、今年度はさらに詳しい測定を行い、解析を行った。この結果、Phiotoactivityと名付けて、旋光能が光の強度によって変化するとされていた現象は、Bi_<12>SiO_<20>単結内をホトキャリヤが移動したことにより、結晶内の電界強度が変調され、電気光学効果の大きさが変化し、楕円偏光の偏光主軸が回転することによって発生したものとわかった。したがって、この現象は結晶の物性定数である旋光能が光の強度によって変化したものでなく、単なる旋光効果と電気光学効果の結合の度合が変化したことによるものであると解明できた。
上のような結果にもとづいて、Bi_<12>SiO_<20>単結晶を利用した空間光変調素子や二光波混合素子に関して新しい可能性がいくつか出て来た。これは研究報告書にまとめた。
最後に、Bi_<12>SiO_<20>単結晶についても測定を行い、Bi_<12>SiO_<20>単結晶と同様の結果を得ている。詳細な解析は現在進行中である。DKDP単結晶について、電気旋回係数の測定を行った結果、実験誤差の範囲内で零であった。この他、興味ある種々の単結晶について今後も測定を続行する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Jing Chen and Takumi Minemoto: "A opatial light modulator using a Bi_<12>SiO_<20>crystal and an electorooptic insulator" Optics Communications. 20. 29-34 (1989)

  • [文献書誌] Jing Chen and Takumi Minemoto: "Nununical anal ysis of the modulation transfer function of a Tockils readout optical modulator device" Journal of the Optical Society of America A. 6. 1281-1291 (1989)

  • [文献書誌] 景虹,陳靖,峯本工: "ガラス板を絶縁体に用いたPROM素子" 光学. 18. 627-631 (1989)

  • [文献書誌] Kiyoshi Nakagawa,Toshiyuki Takatsuji and Takumi Minemoto: "Measurement of the displacement distribution by speckle photography using BSO crystal" Optics Communications.(1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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