研究概要 |
昭和63年度 (1)コ-ルタ-ルピッチ系炭素繊維強化複合材及びEガラス繊維強化複合材について、切欠き形状や試験片幅を変えて、引張破壊強度ならびに引張破壊形態に及ぼす繊維種別の影響を検討し、GFRP,CFRPの引張強度特性及び繊維の役割を明らかにした。 (2)ピッチ系CFRPの疲労損傷中に生じるAE波を測定し、AE波の解析からCFRPを構成する母相、炭素繊維及びその界面の疲労損傷を明らかにし、微視既損形態を関連づけることによってCFRPの疲労特性を解明した。 平成元年度 (1)硬化剤を変えたCFRPの引張破壊挙動を温度を変えて検討した。その結果、CFRPの切欠引張強度は破壊形態を反映して試験温度の増加とともに急激に低下し、ぜい性一延性遷移挙動を示した。せい性一延性遷移温度は切欠き手経に不敏感であった。 (2)CFRPを208〜403mmまで変えて、またTP欠半欠を0.3 から00まで変えたときの引張強度に及ぼす温度の影響を系統的に解討した。その結果、1/9-T関係はCFRPの破壊形態を規定する一種のマスタ-カ-ブであり、任意の試験法の破壊形態を予測できた。 (3)PAN系CFRPの労強度を応力しレベル、平均応力、繰返し速度を変えて調べ、CFRPの疲労強度とAE特性を関連づけて応力繰返しに伴う疲労損傷の過程を明らかにした。
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