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1989 年度 実績報告書

流路内液中での加圧気泡の非定常挙動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63550138
研究機関愛媛大学

研究代表者

村上 幸一  愛媛大学, 工学部, 助教授 (10036395)

キーワード気液二相流 / 非定常流 / 数値計算 / 沸とう / バ-ンアウト
研究概要

1.明瞭な界面を持つ気液二相流を解析する、差分法による新しい解法の改良を行った。この解法では、気体は液面上を滑るという考えを導入し、ABMAC法"の技法を用いた。
この解法を用い、ノズルから吹き出す気体が対向する静止液面に噴きつける現象を解析した。ABMAC法の境界における速度設定法では、境界格子の移動時に気相全域に圧力振動が発生したが、改良した方法では、経時的、形状的にも滑らかな変化過程が得られた。
2.長さ150mm、巾10mm、高さHの水平流路底壁に設けた長さlの加熱銅箔部から発砲する気泡の挙動と、バ-ンアウト発生有無の境界供給熱量q_Bについて検討した。なお、液は純水で、lが20mm以下の局所加熱、流路長さと同じ全面加熱について調べた。
(局所加熱の場合)気泡が流路に充満して流れるHが4mm以下の場合、q_B値はl値によらずほぼ0.4MW/m^2と一定である。しかし、気泡が上壁に沿って流れるHが5mm以上では、q_B値は急激に増加するが、その値はl値による。
(全面加熱の場合)Hが7mm以上と、それ以下で気泡の挙動に違いがある。Hが7mm以上では、気泡が一体とならず、気体塊と液体塊が混在する状態がある。しかし、バ-ンアウトを起こす場合は、気体塊の合体した大気泡が、流路底壁をおおう。このq_B値は0.2MW/m^2である。Hが6mm以下では、発砲気泡は、流路高さまで成長する。この気泡が流路底壁を大きくおおうとバ-ンアウトが発生する。このq_B値は、0.15MW/m^2と少なかった。
1)J.E.Viecelli,J.Comp.Phys.,8,119〜143(1971)

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Murakami: "A Study of the Behavior of Pressurized Gas lnjected into Liquid between Parallel DisksーFront Velocity and Residual Liquid Filmー" Proceedings Fourth lnternational Topical Meeting on Nuclear Reactor ThermalーHydraulics(Karlsruhe,F.R.G.,October10ー13,1989). 1169-1175 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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