(1)明瞭な界面を持つ気液二相流を解析する、差分法による新しい解法で、ノズルから吹き出す気体が対向する液面に噴きつける現象を解析した。界面の変形が大きくなると、気体について連続の式の不満足度が大きくなった。今後の課題である。 (2)管壁に設けたノズルから吹き込む加圧気泡が通過後、管上壁に残留する液膜の厚さを測定した。液が水で管内径30mmの場合、気泡の先端速度Uxが大きい範囲では、Uxや測定位置によらず、液膜厚さは0.1mm程度である。しかし、UxがUx〈0.8m/sと減少するにつれ、表面張力や粘性が影響し、液膜厚さが減少する範囲があるが、この液膜厚さについて実験式を得た.Uxが更に減少すると、液膜厚さは気泡が壁を通過してからの経過時間により決まる収れん値をとる。 (4)加熱された流路壁より気泡が発泡する現象について検討した結果、銅箔の平均温度が130℃を越えると、バ-ンアウトが発生する。また、孤立泡、合体しても気泡が小さい場合、気泡内の変動圧力が大きい。バ-ンアウトが発生する場合、しない場合に比べて気泡内の圧力は小さい。気泡内の圧力変動数は、400〜800Hz程度である。
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