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1988 年度 実績報告書

ガス中蒸発法における超微粒子製造の制御

研究課題

研究課題/領域番号 63550161
研究機関金沢大学

研究代表者

林 勇二郎  金沢大学, 工学部, 教授 (30019765)

研究分担者 多田 幸生  金沢大学, 工学部, 助手 (20179708)
瀧本 昭  金沢大学, 工学部, 助教授 (20019780)
キーワード超微粒子 / ガス中蒸発法 / 自己核生成 / 捕集
研究概要

原子・分子の比較的稠密な集合体である超微粒子は、電気的、磁気的、その他の物理的性質において母材とは異なる特性を有し、工業用新素材として注目されている。素材としてそれらの特性が十分に活かされるためには、純度が高く、かつ粒径・粒度が均一であることが必須であり、超微粒子製造においてはこれらの条件を含めた生産性の高さが要求される。
本研究は、ガス中蒸発法における粒子の生成・成長・捕集の基本的な機構を明らかにし、粒径・粒度の制御を含めた生産性の高い製造技術を確立することを目的とするものである。初年度においては、ガス中蒸発法を対象に次の2点について追及した。(1)粒径・粒度に対する不活性ガスの圧力、温度、およびガス測度など操作条件 の影響。(2)不活性ガス流中での自己核生成-成長-捕集の機構。
具体的には、(1)真空容器内で抵抗加熱あるいは高周波電源により金属試料を溶融・蒸発させ、それを凝縮・捕集する試験装置を作製した。次いで、Pb金属を試料として、アルゴンガス雰囲気中での加熱蒸発実験を行い、不活性ガスの圧力・温度・速度、蒸発温度および捕集位置が、製造粒子の大きさや粒度、さらには微視的な構造に及ぼす影響を実験的に追究した。さらに、(2)対流場での自己核生成による金属蒸気の凝結、生成核の成長・輸送の動的挙動について、速度論的に解析し、基礎実験結果との比較検討により自己核生成の条件とその領域、粒子の成長域、さらに発生粒子の挙動および捕集特性が明らかにされた。
以上により、粒径・粒度の制御を含めた生産性の高い製造技術を追究する上での基礎が確立された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 林,滝本,多田: 日本伝熱研究会北陸信越グループ講演会. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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