滴状凝縮では凝縮滴の挙動が、その熱伝達に重要な影響をおよぼす。しかし、その挙動は極めて複雑であり、特に、回転水平円管外面上の滴挙動に関しては、一層複雑な現象になると考えられ、初年度は大気中における回転試験円管上の既知質量の水滴の挙動を中心に調べる。 (1)上記の目的に関しては購入備品によって滴質量の実験範囲も拡張することができ、そして、各質量の滴における落下速度、滞在時間、位置、離脱条件などを検討することができた。 (2)また、計算により、落下速度が求められ、実験結果と比較して、概略一致した結果がえられ、実際の回転凝縮器への応用のための滴挙動モデルを提案することができる成果がえられた。 (3)凝縮のともなう実際の回転凝縮器に関しては、装置製作段階まで進めることができた。
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