本補助金を使用して今年度実施された研究内容は、 (1)直円管圧力降下の測定 (2)直円管内部の凝固層の観察 (3)曲円管内部の凝固層の観察 の3点である。 (1)昨年度は管長管径比が40の冷却区間で、冷却パラメ-タが0から5について圧力降下を測定しているので、今年度は管長管径比が80で、冷却パラメ-タは0から10の場合について実験を行った。冷却区間圧力降下の遷移域における挙動は昨年度のものと基本的には変わらない。 (2)昨年度の遷移域における圧力降下の挙動と管内部の凝固層との関連を見るため、管長管径比が40の冷却区間を使用して内部の凝固層の観察を行った。冷却パラメ-タが7以下では遷移域を含めて凝固層は滑らかである。冷却パラメ-タが8以上では遷移域でリップルが発生している。 (3)昨年度の凝固層観察を遷移域、乱流域に延長する予定であったが、結果的には実験装置、方法に検討すべき課題があることが判明した。
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