研究概要 |
1.金属電極間に誘電体を挿入しない二重放電型オゾナイザを試作し、そのオゾン生成特性を調べた。小型円筒型オゾナイザ装置の放電の様子および各種パラメ-タのオゾン生成に与える影響について調べた。 2.オゾン生成効率は約83g/kWhであった。 3.大型化した装置を動作させたところ、大気圧拡散グロ-放電が得られ、放電の繰返し数を120HZ程度に増しても安定な放電が得られることも確認した。 4.電源部の充電用コンデンサC_1の値が小さい領域(≦500PF)では、通常主電極に直列に接続されるギャップGmを使用しなくても安定な拡散状グロ-放電を得ることができる。 5.主放電部注入エネルギ-とトリが一部注入エネルギ-との割合がオゾン生成効率向上にとって重要な要因である。 6.更に大型同軸円筒オゾナイザ装置(内径88mm,長さ300mの陽極と,外径,70mm,長さ240mmの陰極で構成)を試作してその放電およびオゾナイザ生成特性を調べた。その結果,直列ギャップの間隔dmおよびトリが回路に接続されたコンデンサの容量C_sの値を変化させてもオゾン生成量には余り影響がなく,オゾン生成量は充電電圧に対して,いずれの場合も一つの直線上に並ぶ。また,いずれの測定領域においても安定なグロ-放電が得られた。 7.コンデンサの容量C_1,C_s,原料空気の流量Q,およびdmを種々変化させたときのオゾン生成量と空気原料単位容積当たり注入される電力C_1V_1^2/2・Qの関係はほぼ一つの直線上にのる。
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