研究課題/領域番号 |
63550218
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
山田 英二 長崎大学, 工学部, 教授 (00039661)
|
研究分担者 |
泉 勝弘 長崎大学, 工学部, 助手 (50128154)
野崎 剛一 長崎大学, 総合情報処理センター, 講師 (00124834)
樋口 剛 長崎大学, 工学部, 助教授 (50156577)
辻 峰男 長崎大学, 工学部, 助教授 (80145218)
小山 純 長崎大学, 工学部, 教授 (00037920)
|
キーワード | 誘導電動機のベクトル制御 / モデル追従制御 / 電圧形インバータ / ロバストサーボシステム |
研究概要 |
本研究は、保守が容易で安価なかご形誘導電動機を用いて、直流電動機によるサーボシステムに匹敵する速応性と安定性を有する新方式のロバストサーボシステムを2年間で開発するものであって、本年はその初年度にあたる。現在順調に研究を進めており、以下交付申請書に記載した研究計画に従って報告する。 1.システムの設計および解析 (1)新方式ロバストサーボシステムの主設計を完了した。(2)マイクロコンピュータの演算時間、量子化誤差等を考慮した電圧形インバータ駆動誘導電動機のシュミレーションプログラムを開発した。 2.ハードウェアの設計および製作 (1)電力変換装置として、電圧形インバータを設計・製作した。(2)インターフェース部分の回転角検出回路、電流検出回路およびゲート制御回路を設計し製作した。(3)制御用のメインCPU V40、周辺LSI、電流制御用のD/Aコンバータ MIS CMOS DA12-C等を用いて、マイクロコンピュータ周辺部の設計・製作を行なった。 3.ソフトウェアの開発 新に考案した適応型ベクトル制御アルゴリズムおよび高速電流制御を実現する制御プログラムを開発した。 4.ユニットの調整および試験 ハードウェア部分の製作を終え、現在装置の調整・試験中である。 次年度は、今年度に開発したマイコン内蔵のPWMインバータを用いることによって適応型ベクトル制御および高速固定子電流追従制御を実現し、これにより今問題となっている非線形負荷に対する位置決め制御やシステムパラメータの変動による制御性能の劣化等を解決したいと考えている。
|