• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

人工知能を応用した高電圧絶縁電界解析法

研究課題

研究課題/領域番号 63550222
研究機関東洋大学

研究代表者

加藤 正平  東洋大学, 工学部, 助教授 (80103571)

キーワード電界計算 / 人工知能 / エキスパートシステム / 高電圧絶縁 / 数値計算法
研究概要

電界解析に不慣れな初心者でも容易に結果が得られるように人工知能のアルゴリズムを取入れた電界計算システムを作成した。システムが動作する環境は一般的なワークステーション、大容量記憶装置を備えたパーソナルコンピュータ(PC)を対象としている。システムの中心となる推論部分はProlog言語を使用し、数値計算部は簡単な解析式となる問題では極力Prologを使用したが、級数展開式や有限要素法、電荷法などの数値解析法の部分はFortran、Basic言語を使用した。推論機構は2次元・軸対称3次元、一般3次元問題および解析解の近似的なあてはめ、さらに数値計算法でデータの作成に使用し、使用者の負担を軽減するようになっている。知識ベースとなる各種の計算法は解析解と数値計算法から成る。解析解は2次元問題、軸対称3次元問題に限られるが、複雑な形状、条件の問題を簡単なモデルに置換した計算で大略の値を知ることができる特長がある。今回の研究では32種類の解析式を登録した。これらの式をPrologで記述することを試みたが、Prologは数値計算に適した言語ではないのでBasic、Fortranで記述せざるを得ない部分が生じた。また推論部に数式展開機能がないため、知識ベースに新しく登録するためにはBasic、Fortran言語の知識が必要となり、システムの保守が複雑になるという欠点が生じている。今回のシステムではグラヒック機能を付加していないため、使用者はシステムの応答を文字情報でのみしか行えず、計算条件の設定や電界の分布などの出力情報が初心者の理解を得にくいことが判明した。この点は今後の研究課題である。また今回のシステムを高電圧絶縁設計に有効に使うには放電発生条件と併わせた使用法の検討が必要である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 加藤正平: 電気学会高電圧研究会資料. 1989.

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi