研究課題/領域番号 |
63550247
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小野田 真穂樹 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016312)
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研究分担者 |
金子 峰雄 東京工業大学, 工学部, 講師 (00185935)
國枝 博昭 東京工業大学, 工学部, 助教授 (50126273)
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キーワード | 画像信号 / ディジタルフィルタ / 非線形フィルタ / 信号処理 / シグナルプロセッサ / マルチプロセッサシステム / シストリックアレイ / 命令コード生成 |
研究概要 |
2次元画像信号フィルタリングは、2次元周波数スペクトル成分処理等を目的とする線形処理フィルタと画像雑音除去などを目的とする非線形処理フィルタとがある。本研究はこれら2次元画像信号フィルタの高精度・高速実現に関して、処理アルゴリズム及びマルチプロセッサによる並列処理の両面より検討を行なうものである。特に当該年度に於いては、線形及び線形信号処理の基本アルゴリズムと一般的信号処理をシグナルプロセッサにて実現する為の諸問題について独立に検討を行ない、成果をあげた。次年度(最終年度)においては、処理アルゴリズム及び並列処理化に関して更に検討を進め、それと同時に両者を統合した高精度・高速画像信号フィルタの実現について検討する予定である。 以下、当該年度の主な研究実績をまとめる。 1.構造的安定性を有する線形2次元ラティス構造を導出し、またその周波数域設計手法を導いた。新たに導出されたフィルタモデルは、丸め雑音等のフィルタの有限語長性に起因する非理想特性に関しても良好な性質をもつことが期待できる。 2.画像中のエッジの鋭さを保存しつつ、ランダム雑音の除去を行なう新しい非線形フィルタアルゴリズムを導き、画像処理実験にてその有効性を確認した。 3.一般の信号処理アルゴリズムをプロセッサ上に実現する為の命令コード生成問題について検討し、内部変数のレジスタ割当て・メモリ割当てを最適化した新しいコード生成法を導いた。 4.複数台の積和演算専用プロセッサを用いた高並列信号処理の為の処理割り付け手法、及びそのシストリックアレイ化の為の持ち時間割り付け手法を確立した。又、複合演算モジュールなる概念を導入した。少数プロセッサシステムに於ける処理割り付けをも検討した。
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