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1989 年度 実績報告書

積雪中など損失媒質に埋れた人体や物体のマイクロ波リモ-トセンシング

研究課題

研究課題/領域番号 63550303
研究機関新潟大学

研究代表者

阿部 武雄  新潟大学, 工学部, 教授 (40018453)

研究分担者 山口 芳雄  新潟大学, 工学部, 助教授 (50115086)
仙石 正和  新潟大学, 工学部, 教授 (30002017)
キーワードリモ-トセンシング / レ-ダ / 電波計測 / 損失媒質
研究概要

空気中や乾雪など損失の少ない媒質中におかれた物体をマイクロ波リモ-トセッシングによって検出する場合、アンテナから近い距離の物性に対しては、FM-CW法が便利であることが今までの研究によって知られている。使用周波数は測定に必要な精度の要求によって決まり、伝搬媒質の電気的特性には依存しない。一報、積雪など電気的に大きな損失をもつ伝搬媒質中に埋れた物体を検出する場合にはマイクロ波の周波数による透過率の違いから最適な周波数範囲を選ぶ必要がある。すなわち、高い周波数ほど分解能は向上するが、透過率が低くなり媒質中での減衰が増大するため、物体探査の距離が制限される。低い周波数帯ではその逆となり、さらに実用上不便な大型アンテナを用いなくてはならない。そのため、この研究ではLバンドのマイクロ波を使ってFM-CW法による実開口レ-ダを構成し、まず実際の積雪中に置かれた金属物体を検出した。実開口レ-ダではアンテナの走査間隔とアンテナビ-ム幅によって受信される物体像に広がりをもつことになる。そこで、アンテナの小型化を考慮に入れながら、FM-CW法による初めての合成開口レ-ダ方式を開発し、アンテナ走査方向の取得デ-タの圧縮によって物体の位置や形状を精度よく検出する方法を開発した。この方式によって多層の積雪層から成る湿雪中での物体検出を行なうと同時に、不要反射成分を迎えて、コントラストよく物体のイメ-ジを取得することが可能となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 渡辺一弘: "マイクロ波の積雪中の伝搬特性" 日本雪工学会誌. 7. 4-10 (1988)

  • [文献書誌] 丸山泰一: "FM-CW法による雪中埋没物体の検出" 電子情報通信学会技術研究報告. A・P88-67. 25-31 (1988)

  • [文献書誌] 川上温: "FM-CWレ-ダによる物体の検出" 電子情報通信学会技術研究報告. A・P89-68. 29-36 (1989)

  • [文献書誌] 阿部武雄: "Experimental Study of Microwave Transmission in Snowpack" IEEE Trans.Geoscience and Remote Sensing. (1990)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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