研究課題/領域番号 |
63550333
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山田 健太郎 名古屋大学, 工学部, 教授 (50109310)
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研究分担者 |
近藤 明雅 名城大学, 理工学部, 講師 (10023350)
加藤 雅史 名古屋大学, 工学部, 講師 (50115549)
島田 静雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (90023035)
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キーワード | 疲労 / 鋼構造物 / きれつ / 道路橋 / 破壊力学 / 補修 / 補強 / 維持・管理 |
研究概要 |
くり返し荷重を受ける鋼構造物は、荷重の大きさとそのくり返し数の組み合わせによっては疲労損傷を生じる。橋梁では、高度成長時代に架設された溶接橋梁にいくつかの損傷が生じており、その補修・補強が大きな問題となっている。 本年度は、特に実橋梁でどのような応力が発生しているかを推定するために、実働応力測定を行なった。また、他機関で実施された実測データの収集につとめ、相互の比較が行なえるようにした。対象とした橋梁は、以下のようである。 a)約25年経過した上路アーチ橋。 b)約20年経過したプレートガーダー橋。工場内にあり約100tonの車輌が通過する。 c)約15年経過した箱桁橋 d)その他、比較となる道路橋 また、鋼橋に発生する損傷をモデル化したものを、破壊力学の手法を用いて解析する方法を開発し、荷重が一定の場合について計算を行なった。この結果、このような手法を用いて、実構造物の損傷の発生の程度が予測できることがわかった。今後は、実構造物で生じるような荷重をモデル化した計算を行ない、より現実に近い計算ができるように改良する予定である。
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