研究課題/領域番号 |
63550342
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研究機関 | 東北工業大学 |
研究代表者 |
神山 眞 東北工業大学, 工学部, 助教授 (50085461)
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研究分担者 |
松川 忠司 東北工業大学, 工学部, 助手 (00165789)
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キーワード | 強震動 / 巨大地震 / 中小地震 / オンラインシステム / 地震動スペクトル / 断層震源 / 統計解析 / マイクロコンピュータ |
研究概要 |
1.本研究を遂行する上で最も重要な巨大地震と中小地震の震源スペクトルの関係、巨大地震の断層運動の性状について考察した。震源スペクトル関係の考察では、我国の強震記録228成分について新たに開発した重回帰モデルにより統計解析を実施し、震源スペクトルの地震マグニチュード、震源距離依存性をより詳細に分析した。その結果、震源スペクトルはこれらの地震パラメータに非線形に依存すること、中小地震と巨大地震のマグニチュード領域で依存性が特に大きいことが明らかとなった。また、震源距離依存性では距離により、スペクトル減衰が異なり、実体波から表面波へ地震波動が移行する現象が明らかとなった。 2.巨大地震の断層運動を明らかにする目的から、断層運動の伝播性を導入した点震源モデルを作成し、それらのモデルによる理論地震動スペクトルをマイコンレベルで求めるシステムを開発した。このシステムを1968年十勝沖地震に適用したところ、巨大地震の断層伝播運動が簡単にインバージョンできるとともに、本システムによる予測スペクトルは実測スペクトルと良く一致することが明らかとなった。 3.地震計→マイコンによる地震動予測オンラインシステムを構築するため、32ビットマイコン(4メガバイト)を購入し、研究室所有の地震観測システムと連結した。このオンラインシステムは現在のところ地震待機中であり、今後観測を継続の予定である。 4.大型計算機で開発済みの巨大地震動予測プログラムをマイコンに移植する作業を実施した。周波数領域(スペクトル)についてはほぼ完了しており、2.で述べたようにその有効性を確認している。今後、時間領域(波形)についても、この作業を行なう予定である。
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