研究課題/領域番号 |
63550351
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田辺 忠顕 名古屋大学, 工学部, 教授 (50144118)
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研究分担者 |
加藤 雅史 名古屋大学, 工学部, 講師 (50115549)
梅原 秀哲 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (70151933)
島田 静雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (90023035)
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キーワード | カルマン・フィルタ- / 入力波形 / 実橋梁 / 剛性劣化 / 同定 |
研究概要 |
研究実施計画に述べたように、本年は外力が未知な構造系に対するカルマン・フィルタ-の定式化を行った。まず、一自由度系の強制振動で系の固有振動数、減衰定数、外力の大きさ、外力の振動数の未知な構造系の応答加速度あるいは応答速度が観測されている場合について、カルマン・フィルタ-を導いた。当然の事ながら、フィルタ-は、状態遷移行列を含む状態方程式、状態行列を含む観測方程式が振動方程式から導かれている。観測方程式を応答加速度で表わした場合にも、応答速度で表わしたいずれの場合についてもかなり精度の良い同定結果を得ることができた。すなわち、構造系の振動パラメ-タのみのならず構造系にインプットされる外力についても良好な推定結果を得ることができた。 そこで次に、調和振動の場合よりも格段に難しいランダムな外力入力が存在する場合の外力そのものの同定のためにを推定誤差フィルタ-を導いた。一自由度系に対してエルセントロ地震波の加速度波形を入力し応答値を数値解析によって求めておき、その応答値を観測値として導いたカルマン・フィルタ-によって入力波形を同定したのである。その結果先の調和振動解程の精度良い推定結果は得られていないが、実用上は使用可能と思われる結果を得ている。 現在はさらに、数本の主桁に横桁が組み込まれている実橋梁の剛性を推定するカルマン・フィルタ-を誘導中である。そして実施計画に存った実橋梁の振動測定から、その橋梁の剛性劣化を判断する作業を進めている。
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