研究課題/領域番号 |
63550353
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
大塚 浩司 東北学院大学, 工学部, 教授 (10048803)
|
研究分担者 |
尾坂 芳夫 東北大学, 工学部, 教授 (20005507)
後藤 幸正 東北学院大学, 工学部, 教授 (50005154)
|
キーワード | 造影剤 / X線造影撮影 / コンクリ-ト中の微細ひびわれ / X線フィルム / 画像処理 |
研究概要 |
1.X線造影撮影法を用いて調べた,コンクリ-ト中の微細ひびわれの性状について 63年度の研究で確認されたX線造影効果の高い造影剤を用いて、コンクリ-ト中の微細ひびわれの性状を調べた結果、得られた成果は次のようである。 (1)コンクリ-ト曲げ供試体引張側に設けたノッチ部から、最大荷重の直前に、多数の微細なひびわれが発生し、複雑に枝分れをしながら成長していく状況を観察できた。 (2)観察された微細ひびわれ発生領域の幅は、供試体の寸法によって異なり、断面幅が大きくなると大きくなる傾向が見られ、また骨材の最大寸法が大きい程大きくなる傾向がみられた。 (3)着色したX線造影剤を用いてX線写真撮影後、ひびわれ部をダイヤモンドソ-で薄片にし、内部のひびわれ発生領域を実測し、X線写真と比較した結果、X線写真における方がひびわれ領域の幅がやや大きいことが分った。 2.撮影したX線フィルムの読影効果を高める方法についてX線フィルムに撮影されたひびわれを精度高く観察する方法について種々検討した結果、えられた成果は次のようである。 (1)X線フィルムをテレビカメラにより画像入力し、コンピュ-タ-によって、画像処理すると、肉眼で直接観察するよりは、かなり精度が向上することが分った。 (2)X線フィルムを使用せず、直接X線イメ-ジアンプリファイアからテレビカメラに入力させ、画像処理を行うと、ひびわれの発生・成長をリアルタイムで観察できることが分った。
|