研究課題/領域番号 |
63550354
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研究機関 | 和歌山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
戸川 一夫 和歌山工業高等専門学校, 土木工学科, 教授 (80043537)
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研究分担者 |
中本 純次 和歌山工業高等専門学校, 土木工学科, 助手 (70043552)
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キーワード | 転圧ノ-スランプコンクリ-ト / 高炉スラグ微粉末 / フライアッシュ / 圧縮強度 / VC値 / 乾燥収縮 / 凍結融解 / 疲労特性 |
研究概要 |
本研究は転圧ノ-スランプコンクリ-トの諸特性の改善に関して高炉スラグ微粉末およびフライアッシュの効果を実験的に検討したものである。 実験は比表面積の異なる高炉スラグ微粉末あるいは粒形の異なるフライアッシュがノ-スランプコンクリ-トのフレッシュコンクリ-トの締固め特性さらには圧縮強度、長さ変化、凍結融解抵抗性および疲労特性等の硬化後の諸特性におよぼす影響を検討し、微粉末の適切な使用方法を明らかにした。 本実験結果を要約するとつぎのとおりである。 (1)高炉スラグ微粉末は質配合ノ-スランプコンクリ-トの細骨材と置換えることによって、その置換率が増加するにしたがってコンクリ-トの圧縮強度をより増大できることが明らかになった。そしてその傾向は材令が長期になるほど著しくなることが明らかになった。 (2)高炉スラグ微粉末を細骨材と置換えると、コンクリ-トの凍結融解抵抗性を改善できるとともに、乾燥収縮を低減できることがわかった。 (3)締固め特性を改善するフライアッシュは細骨材と置換することで圧縮強度を増大させ、その効果は材令が長期になるほど大きくなる。また締固め特性を劣化させる原粉のフライアッシュは強度を低下させることになった。 (4)粒形の丸いフライアッシュは締固め特性を改善するが、粒形の悪いものは締固め特性をあまり改善しない。また原粉のフライアッシュは締固め特性を劣化させる。
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