研究概要 |
本研究はシリカフュ-ムおよび岩石粉末が転圧ノ-スランプコンクリ-トのフレッシュコンクリ-トの締固め特性さらには硬化後の諸特性におよぼす影響を微粉末の使用量を変化されて定量的に検討し,微粉末の適切な使用方法を究明したものである。 本実験結果を要約するとつぎのとおりである。 1.シリカフュ-ムは貧配合の転圧コンクリ-トに対してその添加率が大きくなるほど材令28日以降の圧縮強度を増大させる。 2.シリカフュ-ム分高炉スラグあるいはフライアッシュを多量に混入したコンクリ-トに添加しても圧縮強度を増加させない。 3.岩石粉末は結合材量が90kg/m^3のときは使用すると強度を大幅に増大させる。しかしながら,結合材量が180kg/m^3のときは使用すると強度は低下する。すなわち,岩石粉末はごく貧配合のときには強度増加に効果的であることがわかった。 4.岩石粉末はRCD用コンクリ-トの締固め特性を劣化させる。 5.岩石粉末は時間経過にともなうコンクリ-トの締固めのしにくさを緩和する効果がある。
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