研究課題/領域番号 |
63550359
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
太田 秀樹 金沢大学, 工学部, 教授 (80026187)
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研究分担者 |
西原 晃 福山大学, 工学部, 講師 (90164574)
松本 樹典 金沢大学, 工学部, 助手 (10143877)
西田 義親 金沢大学, 工学部, 教授 (60019693)
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キーワード | 極限解析 / 上界定理 / 下界定理 / 支持力理論 / 構成方程式 |
研究概要 |
地盤の安定解析における極限解析法の適用性とその限界を理論的および数値解析的に明らかにするために以下の研究をとり行なった。 1.仮想粘性法を用いた土-水連成有限要素解析 地盤の破壊問題に有限要素法を適用するために、仮想粘性を利用する手法を用いた。地盤内の土と水の連成問題を解析するための特殊な工夫を施こしたプログラムを作成し、実際の破壊例を解析したところ、計算値はほぼ実際の地盤の挙動を説明することがわかった。 2.異方圧密された粘土地盤の非排水極限支持力の解析 異方圧密粘土に対する弾・塑性構成式を用いて、非排水・平面歪条件下での強度異方性の発現を理論的に導きだした。この成果を用いて極限支持力を算定したところ、等方圧密粘土に対する支持力公式をその一部に含んだかたちの一般的な支持力算定法をつくりあげることができた。 3.施工履歴による地盤-構造物相互作用の解析 施工履歴による地盤-構造物相互作用の様相を解析した。これにより地盤が破壊しようとするに至るプロセスを把握することができた。 4.上・下界定理の現代的解釈 上・下界定理を新しい視点で解釈し直し、円弧すべりを用いた支持力問題に適用した。現在これを土圧問題に適用すべく解析中である。 これらの研究を続行し次年度最終結論に至る予定である。
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