• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

膨潤性の著しい軟岩斜面の鉄筋補強安定効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63550364
研究機関宮崎大学

研究代表者

藤本 廣  宮崎大学, 工学部, 教授 (70040962)

研究分担者 瀬崎 満弘  宮崎大学, 工学部, 助手 (80136803)
中沢 隆雄  宮崎大学, 工学部, 助教授 (70041027)
横田 漠  宮崎大学, 工学部, 助教授 (90037888)
キーワード補強土 / 頁岩 / すべり / 擁壁
研究概要

今年度の研究計画は、日南層群頁岩の風化特性と強度特性を調べることであり、それぞれ、乾湿繰り返し・吸水膨張試験とせん断試験から、次のようなことが明らかとなった。
(1)風化特性
頁岩の岩片試料に対して、24時間炉乾燥と25時間水浸を交互に繰り返し、その間の体積増加(吸水量増加)をみたものである。その結果2〜3回の繰り返しで吸水量が急増し、細片化するものと10数回の繰り返しでも吸水量はほとんど増加せず、風化を起こさないもの、および両者の中間的なものという三種類の風化特性が存在することが認められた。
(2)強度特性
斜面がすべりを起こす場合、風化して粘土状となった頁岩がすべり面となるケースが普通である。したがって、すべり安定計算をする場合、頁岩の強度定数は粘土のそれを用いるべきといえる。そのため、ここでは頁岩片を機械的に砕いて粉末状とし、それに加水して供試体を作成した。またせん断試験は一面せん断圧密非排水試験を行った。
せん断強度定数Cφ値は、少しばらつきはあるものの、φ=28〜31°とφ=31〜34°の2グループに分類されることが認められた(Cはいずれもゼロ)。両者の違いは、頁岩粉末試料の粒度分布が異なっていることに起因しているが、これは日南層群分布地域において、泥岩状頁岩から砂質状頁岩が存在することに対応している。
(2)鉄筋打ち込み現場試験
現在、日南層群頁岩の切土斜面の安定対策工として鉄筋打ち込みを行って、現場観測中であり、次年度以降の研究へとつなぐところである。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤本廣: 日本自然災害科学学術講演会. 第7回. (1988)

  • [文献書誌] Yokota,et al.: Proceedings of international geotechnical symposium. 171-178

  • [文献書誌] 藤本廣 他: 土木学会第43回年次学術講演発表論文集. (1988)

  • [文献書誌] 藤本廣 他: 土木学会第43回年次学術講演発表論文集. (1988)

  • [文献書誌] 藤本廣 他: 第24回土質工学研究発表論文集. (1989)

  • [文献書誌] 藤本廣 他: 第24回土質工学研究発表論文集. (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi