今年度は以下のように本研究を進めることができた。 1.既存のパーソナルコンピュータに本補助金で購入した画像データーベース用光ディスク等を接続し、システムのハード部分の構成を完了した。 2.ベーシック、フォートランおよびC言語などを用いて有限要素法により流れ解析のプログラムを開発し、正方形や長方形断面のような基本的建物形状を対象としてテストランを行った。その結果、プログラムは演算時間等の点に改良の余地は残るものの正常に実行させることができた。次年度はこのソースプログラムを基本として、処理時間の点や対象とする建物形状の汎用性に重点を置いて改良を加えていく予定である。 3.既に蓄積されている風洞実験結果や実測結果、および流れ解析プログラムのアウトプットなどを画像入力し、建物形状や実験条件などを検索のキーワードとする画像データーベースを作成し、データーの個数はまだ少ないものの、テストランによりプログラムやデータの良否の確認を行った。その結果、画像入出力の時間がやや長く問題点として残るものの、一応完成させることができた。次年度はこれらの点に改良を加え、本格的な風環境総合判断システム用のデーターを順次入力し、データーベースの完成を計画している。
|