研究課題/領域番号 |
63550442
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
佐藤 誠治 大分大学, 工学部, 助教授 (70113412)
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研究分担者 |
有田 幸生 大分大学, 工学部, 助手 (60175990)
片岡 正喜 大分大学, 工学部, 教授 (70038438)
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キーワード | 土地利用 / 都心 / 混合 / 居住者意識 / 容積率 / 高密度 |
研究概要 |
昨年度実施した、大分市の都心部の立体的土地利用の調査結果にもとづき本年度は土地利用の立体的混合についてさらに分析をすすめるとともに、居住者の立体的土地利用に対する評価との関連を明らかにした。 まず混合については二次半径指標と最近隣土地利用単位およびシンプソンインデックスの3つの指標を用いて分析した。本年度の分析の特徴は、土地利用主体を中心にして、その他の土地利用がどのような近接関係にあるかということを分析した点である。これによると住居系の土地利用には他の利用が一様に分布している。文教施設、厚生施設にはそれぞれ同一の土地利用が集中して分布している。商業系土地利用については特に他の土地利用が集中せず、したがって商業系のみが集中した特化地区を形成していることがうかがえる。 最近隣土地利用単位については、同一用途が最も近い近隣関係を示している。とくに文教、厚生施設にはこの傾向が強い。したがってさらに数量化理論によって近隣関係の構造分析をすすめている。 居住者意識と土地利用については土地利用の混合と密度との関係について分析した。混合については面積と利用単位の2つのシンプソンインデックスと居住者の周辺環境に対する評価との関連を分析した。密度については容積率(住宅商業系の土地利用および全体)と建ぺい率および周辺の建て物の延べ階数との関連について分析し、傾向的な特徴を得ることができた。とくにその中で指摘しておくことは、住宅系の土地利用については居住者の密度意識に対して、他の土地利用と比較するとあまり影響がみられないことであった。
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