研究課題/領域番号 |
63550443
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
田村 恭 早稲田大学, 理工学部, 教授 (70063279)
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研究分担者 |
嘉納 成男 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60112992)
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キーワード | 建築工事 / 工期の算定 / 施工記録(工事記録) / 統計的分析 / 工程計画 / エキスパ-トシステム / デ-タベ-ス / 工程シミュレ-ション |
研究概要 |
前年度実施した建築工事に関する工期及び工程の実績資料の収集・調査に合わせ、本年度においても若干の補足調査を行った。また、通常の建築工事を対象として、極端な技術上の困難を伴わないことを條件として、発注者が望む品質その他の要求を満たして、効率よく工事を進めるためにはどのような工程を編成すべきか、適正な工事期間を設定するための工程エキスパ-トシステム開発を目指して研究を行った。この研究は次に示す四つのステップで進められた。 (1)工期算定の基本概念を明らかにして、割付法による工程編成の手法によって、工期を求める方式を定めた。 (2)建築工事に関する情報を12項目のワ-クパッケ-ジによって知識化し、また工程についても、同様に9項目の情報によるプロセスパッケ-ジによって取りまとめ、工期及び工程に関する知識モデルの構築を図った。 (3)工期算定のエキスパ-トシステムのフレ-ムワ-クについて検討を加え、割付方式による工期算定のアルゴリズムを取りまとめ、システムを構築した。 (4)開発したこの工期算定システムを用いて、電子計算機による試行実験を実施し、その結果、本システムの有効性を検証することができた。なお、建築工期に関する文献・資料による基礎的調査に併行して、施工段階における工期並びに工程の管理を適正化する研究の試みとして、鉄筋コンクリ-ト工事を対象として、施行記録のデ-タベ-ス化、工法改善のための工程シミュレ-ション手法の開発を試みた。
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