本年度は以下の研究計画のもとに作業を進めた。 1.大学・公共図書館等において、該当史料の所蔵状況調査を行う。 2.個別の近代建築の所有先に現存する該当史料の所蔵状況調査を行う。 3.建築関係者遺族・収集家・古書店などに未公開のまま所蔵されている該当史料の全国調査を行う。 4.該当史料の現存状況を把握するために、可能な限り該当史料の収集、もしくはマイクロ複写、コピー化を行う。 5.上記1〜4によって明らかにされた該当史料に基づいて、史料批判・分類研究を行う。 以下、個別の研究実績の概要を報告する。 1.最も多くの史料を所蔵していると考えられる、東京大学・国立公文書館・国立国会図書館所蔵の史料調査を行った。 2.関東地区に現存する近代建築のうち、「近代和風建築」と称する一群の建物に関して該当史料の調査を行った。 3.建築関係者遺族に関しては、遺族の名簿作成に当たっている段階である。また、収集家・古書店に関しては、現在までのところ具体的な成果は上がっていない。 4.上記1〜3の調査に基づいて、随時、収集、もしくはマイクロ複写・コピー化を行っている。 5.設計手法の近代化過程の解明作業を行っている。
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