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1990 年度 実績報告書

電算機による炭酸塩岩資源開発に対する地質精密デ-タの研究

研究課題

研究課題/領域番号 63550466
研究機関早稲田大学

研究代表者

今井 直哉  早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063139)

研究分担者 内田 悦生  早稲田大学, 理工学部, 専任講師 (40185020)
鞠子 正  早稲田大学, 教育学部, 教授 (00063454)
橋本 文作  早稲田大学, 理工学部, 教授 (50063269)
キーワード鍋山(累)層 / 上部石灰岩層 / 出流(累)層 / (葛生)中央断層 / 田源鉱山 / 岡田鉱山 / 三峰鉱区 / ドロマイト岩
研究概要

本年度は昨年度でほぼ完了した日鉄羽鶴鉱業所より東側の重要地域についての精密広域地質調査の結果を整理するとともに,さらに局所精密地質調査を実施した三峰地域(鉱区)のデ-タを整理し,精密化された地質構造および石灰岩・ドロマイト岩の品質分布を明らかにすることができた。以下にその要点を記す。
1)出流川下流の田源鉱山で上部石灰岩に接する帯状分布を示す会沢層と上部石灰岩層との関係は低角度衡上であると考えていたが,その後の調査により一部下整合の関係で接することが判った。
2)葛生地域の出流層を構成する玄武岩類および鍋山層を貫く岩脈状玄武岩類(塩基性岩類)のXRFによる全岩化学分析,顕微鏡観察などの進捗に伴い,前者は海洋島型のアルカリ玄武岩であるのに対し,後者は火山弧型玄武岩の性格を持つことが判った。
3)田源鉱山において,上部石灰岩層を貫く玄武岩岩脈に沿って,いちじるしい白色化を被り,暗灰色ドロマイト質石灰岩がブル-ス石一方解石ードロマイト岩に変質しているが,ブル-ス石の存在を光学顕微鏡で識別できなかった。今度EDS法による背面散乱電子像(組成像)の観察によりその微小粒子(大きさ数μm)が認められた。
4)三峰地区をほぼNNEに走りSW側にプランヂする向斜軸により規制される向斜構造は単純なものでなく複向斜であり。三峰断層はこの複向斜構造の小背斜部に発生した西落ちの正断層であることが判った。
5)葛生地域の南部に存在する“葛生中央断層"の北側は岡田鉱山付近で行方不明となるが,恐らく落差を減じ消滅するものと考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 内田 悦生・高野 真・中村 忠晴・今井 直哉: "珪酸塩岩のの蛍光X線分析(1)主成分の分析" 早稲田大学理工学研究所報告. 117. 35-41 (1987)

  • [文献書誌] 内田 悦生・高野 真・渡辺 嘉秀・中村 忠晴・今井 直哉: "珪酸塩岩石の蛍光X線分析(2)微量元素の分析" 早稲田大学理工学研究所報告. 118. 45-52 (1987)

  • [文献書誌] Stephan Huber,Etsuo Uchida and Naoya Imai: "Microfacies and Diagenesis of the Permian Nabeyama formation,Kuzuu District,Central Japan" Bull,Sci.& Enging Res.Lob.,Waseda Univ.120. 1-27 (1988)

  • [文献書誌] Naoya Imai and Etsuo Uchida: "Petrological Characteristics of Basaltic Rocks in the Kuzuu District,Central Japan" Jour.Geol.Soc,Japan.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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