研究課題/領域番号 |
63550593
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
工業物理化学・複合材料
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
上松 敬禧 千葉大学, 工学部, 教授 (20009278)
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研究分担者 |
島津 省吾 千葉大学, 工学部, 助手 (10178957)
鈴木 喬 山梨大学, 工学部, 教授 (60020385)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1989
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キーワード | 分子認識触媒 / 形状選択性 / 粘土化合物 / 固定化錯体 / 水素化触媒 / ホスト-ゲスト / インタ-カレ-ション / 層状化合物 |
研究概要 |
1 層状化合物の架橋による分子ふるい性剛空間反応場の設計 層状粘土化合物の層間に金属酸化物架橋体、金属超微粒子を形成させることにより三次元剛空間をもつ多孔体を合成し、その構造と物性をXRD、BET吸着、化学吸着によりしらべた。さらに、この微細空間によるホスト-ゲストの化学と分子形状認識触媒機能を検討した。その結果、空間の幾何学的サイズと層状構造と架橋体により構成する場の物理的、化学的環境により、ゲスト分子の形状、極性、化学結合などを識別にする、新規な分子認識取り込み機能と分子認識触媒を確認した。 2 層間インタ-カレ-ト金属錯体による可変空間反応場の設計 粘土層間にイオン交換やインタ-カレ-ションで導入した金属錯体と溶媒の選択による、可変層間隔をもつ新規な取り込み場および触媒反応場を形成させ、そのインタ-カレ-ション能、触媒機能を検討した。その結果、ゲスト分子の鎖長、形状、多重結合の認識機能と部分水素化選択性に優れた触媒能を見い出した。 3 粘土化合物層間の化学修飾による新規反応場の設計 層間の水酸基を化学修飾し、親水/疎水性、酸/塩基性の変更と、より高度な化学認識能の付与を試みた。その結果、層間隔の変化、金属錯体の化学的固定化が可能となり、オレフィン類、アセチレンの選択的水素化、共役ジエンの特異的認識などの化学構造認識に優れた反応場の特性を見いだした。
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