研究概要 |
1.多年切りカ-ネ-ションの栽培基準:据え置き3年目までは当年植えのものとほとんど違わない生産性を示したが,4年目になるとウィルス病も発生して,生産性が著るしく低下した。日本では,据え置くとしても3年以下で改植するのがよいと思われた。 2.シュクコンカスミソウの栽培基準:秋植えの場合,挿し芽苗を定植して低節位で摘心するとロゼット化してしまうが,活着して生長がおう盛になってから10節で摘心し,深夜電照のうえpF1.5で灌水して(乾かさないで)栽培すると順調に生長して12〜1月に開花した。またシュ-ト密度を変えて栽培し,各シュ-トの太さや小花数を調べたところ、極端な低密度は別として,茎の太さと小花数との間には高い相関があり,単位面積当たりの小花数はほぼ一定となった。そこで、頂芽が花芽分化するころに頂部を摘除して上位側枝を生長させたところ,それぞれが多くの小花をつけ,1株から数本の品質の良い切花が得られた。 3、トルコギキョウの栽培基準:トルコギキョウは6月以後の高温期に播種するとロゼット化して翌春まで開花しない。そこで6〜7月に播種して秋〜冬に開花させる方法を検討した。吸水種子を1〜5℃で40日間冷蔵処理して6月中旬に播種すると,ロゼット化しないで9月下旬〜10月に開花した。同じく処理した種子を7月中旬に播種すると,10日間だけ夜温17℃で発芽させたものは10月下旬〜12月に開花した。これらは草犬が低くて開花したが、発蕾と同時に第1,第2花蕾を摘除すると開花位置が高くなり,良品質の切花となった。 4、栽培基準書の作成:従来の研究成果と本研究の結果を基にして,キク、シュクコンカスミソウ,カ-ネ-ション,トルコギキョウ,ミヤコワスレの栽培基準を作成した。
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