研究概要 |
1.小鉢植え(福助作り)大菊の栽培 養水分管理の改善につづいて,冬に開花させるときの花の品質改善法について調べた。9月中旬以降まで電照して開花を抑制すると管状花数が増加して品質のわるい露心花になるが,花芽形成期の短日開始10日後から10日間だけ昼の光を20〜30%に弱くすると管状花が増えず,完全な八重花になった。 2.ミヤコワスレの早期促成栽培 年内開花の早期促成栽培では苗冷蔵開始期の7月末までに大苗を作る必要があるが,冬を越したミヤコワスレは初夏まで花芽を形成して大苗にならない。3月にエセフオン散布,高温処理することにより花芽分化しなくなり,7月には大苗が得られた。 3.カ-ネ-ションの長期栽培 生長速度に合せた養水分管理により,通常の2倍の切花(本数、重量)を得た。植物にストレスを与えないこの方法で,3年間は高い生産性が維持できた。 4.トルコギキョウの秋出し栽培 6〜7月に播種してロゼット化を防止し,10〜12月に良質の切花を得る方法を検討した。吸水種子を1〜5℃で40日間低温処理して6月中旬に播種したものは9月下旬〜10月に開花し,7月中旬播種で10日間だけ夜温17℃としたものが10〜12月に開花した。 5.シェクコンカスミソウの冬出し栽培 普通はロゼット化する秋植え栽培で,低節位摘心のものはロゼット化したが、定植後生長がおう盛になってから10節で摘心し,生育初期に深夜電照,多灌水で栽培したものはロゼット化しないで12〜1月に開花した。
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