研究課題/領域番号 |
63560094
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研究機関 | 秋田県立農業短期大学 |
研究代表者 |
草野 友延 秋田県立農業短期大学, 附属生物工学研究所, 助教授 (40186383)
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研究分担者 |
井上 千弘 秋田県立農業短期大学, 附属生物工学研究所, 研修生
白鳥 寿一 秋田県立農業短期大学, 附属生物工学研究所, 研修生
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キーワード | 鉄酸化細菌 / 鉄酸化酵素遺伝子 / クローニング |
研究概要 |
1.上記酵素はSDSーPAGEで均一なまでに精製され、アミノ末端側の配列が決定された(東工大、山中ら)。この情報と鉄酸化細菌のコドン使用頻度とを考慮し、8通りの20merオリゴヌクレオチドを化学合成した。 2.鉄酸化細菌(東工大分離株)より染色体DNAを調製し、EcoRI、PsTI、AvaIの3種のプラスミドライブラリー構築した。上記20merをプローブとしたコロニーハイブリダイゼーションにより、陽性クローンを得て、更に解析した所、EcoRI、PstIそしてAvaIライブラリーはそれぞれ5、7、6グループに帰属できた。 3.20merとの相同性を有する部分をサブクローニングし、塩基配列を決定した。その結果プローブ部分の7アミノ酸のうち5アミノ酸が全く同一のものが、EcoRI、PstIライブラリー由来のものから得られているが、下流域の配列においてはタンパク質から演えきされる配列とは一致がみられず、目的クローンを得るには至っていない。 4.現在、イムノスクリーニングを行なうべく精製鉄酸化酵素をマウスに免疫している。 5.鉄酸化細菌のベクターに付与する選択マーカー遺伝子を探索しその結果、鉄酸化細菌由来の水銀耐性遺伝子をクローンする事ができた。現在、この水銀耐性遺伝子の構造解析と平行して、シャトルベクターを構築している。 6.水銀感受性の鉄酸化細菌を宿主として5で得られたシャトルベクターの導入条件を検討している。これまでの所、鉄酸化細菌に導入後のベクターの安定性に問題があり、今後の課題となっている。
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