研究概要 |
1.前年度見いだしたvirginiae butanolide生産菌のうち、Streptomyces antibioticusについて変異株のスクリ-ニングを行ない、高生産株を得た。各種炭素源、窒素源の影響を調べた結果、コハク酸ナトリウム、グリセロ-ル、corn steep liquor及び酵母エキスよりなる培地が最適であり、5000units/mlの生産量を達成した。 2.5literの培養液より、酢酸エチル抽出、活性炭カラムクロマトグラフィ-、逆相HPLCにより2.3mg(4×10^6units)の誘導因子を単離した。 3.IR,Mass,CD,^1HーNMR,及び^<13>CーNMRスペクトルより、本誘導因子は2ー(1′ーhydroxyー5′-methylhexy1)ー3ー(hydroxymethy1)butanolide すなわち、virginiae butanolide Aであることが判明した。 4.virginiae butanolide Aを化学合成し、天然物と同一の物性を示すことを確認した。
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