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1989 年度 実績報告書

アコ-スティック・エミッションによる木材切削状態の監視システム

研究課題

研究課題/領域番号 63560173
研究機関九州大学

研究代表者

村瀬 安英  九州大学, 農学部, 助教授 (50038288)

キーワード木材切削 / アコ-スティック・エミッション / 超仕上かんな盤 / インプロセス検出 / 監視システム
研究概要

本研究は、アコ-スティック・エミッション(AE)に着目し、切削中のAE信号によって木材切削状態ならびに木材切削工具の摩耗や欠損の状態をインプロセス検出するとともに、それらの監視システムの確立を目的とするものである。
本年度は、実用の超仕上かんな盤におけるAE測定を試みたものである。すなわち、超仕上げ時のAE特性に及ぼすバイアス角、刃先摩耗、節などの影響を検討した。
得られた主な結果は以下のとおりである。
1.切削に起因するAEの振幅レベルは、切込量が大きいほど高いが、いずれもバイアス角の増加とともに減少する。
2.バイアス角の増加によって、比較的大きな振幅のAEは低減するが、小さい振幅のAEはあまり変わらないが、やや増加する。
3.切削長さの増加、すなわち刃先摩耗の進行に伴って、AEレベルは次第に低減する。この場合、刃先摩耗の大きいメラピ材切削の低減率がベイツガ材に比べて顕著である。
4.節部分、とくに生き節の切削では、レベルの高い突発的なAEが発生する。
5.AEによって、超仕上かんな盤の切削状態をインプロセスで認識し、その切削性能を監視得ることが明らかとなった。
以上の結果から、AE法を各種木工機械へ応用しうる見通しが得られ、監視システム構築の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村瀬安英: "木材切削におけるAE特性ー超仕上かんな盤におけるAE測定ー" 木材学会誌.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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