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1989 年度 実績報告書

血管運動における内皮細胞性制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63560287
研究機関岐阜大学

研究代表者

武脇 義  岐阜大学, 農学部, 助教授 (00021717)

研究分担者 大橋 秀法  岐阜大学, 農学部, 教授 (40001531)
キーワードパッククランプ / イオンチャネル / 内皮細胞 / 電位依存性 / 時間依存性
研究概要

循環調節における血管内皮細胞の役割を明らかにする意図で、内皮細胞膜の電気生理学的特性をパッチクランプ法にて解析し、以下の結果を得た。1)新鮮組織より作成した内皮細胞の膜上には、陽イオンを選択的に透過するイオンチャネルが概ね一様に散在している。2)一般に興奮膜上にはカリウムイオンチャネルが普遍的に局在しているが、数百パッチの実験例数にも拘らずこの3種のチャネルを内皮細胞に検出し難い。3)チャネルのslope conductanceから3種のイオンチャネル、即ち、25pS、50pSと100pSのチャネルが存在している。4)3種のイオンチャネルみ全て電流-電圧特性関係において、+50--50mVの範囲内で直線性を示し、交点0を通過する。5)細胞を構成している状態では、3種であるが、パッチ膜のみで膜内が環境液に曝されると25pSのコンダクタンスのチャネルは消失するので、細胞内構成成分がチャネルの維持に必要である。6)この3種のチャネルはナトリウム、カリウム、カルシュウムなどの陽イオンを同一比で透過させるが、陰イオンは透過させないので、陽イオン非選択性チャネルである。7)内皮細胞膜のチャネルは細胞内のカルシュウムイオン濃度により、チャネルの開口確率が左右されるので、この種チャネルが活性化されるには細胞内カルシュウム濃度の上昇が必須である。8)50pSのコンダクタンスのチャネルは静止電位では不活性化状態にあるが、膜を脱分極させると脱分極の大きさに比例して活性化されることを明かにした。今後、内皮細胞性情報物資の放出とチャネル活動についても解析する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] T.Takewaki & S.Utumi: "Inhibitury effect of hemichilinium-3 on the acetylcholine Output and the perijtaltic neflex in the isolated guihea-pig intestine" Res.Bull.Fac.Gifu Univ.54. 217-224 (1989)

  • [文献書誌] F.Mekata & T.Takewaki: "Regutation of potassium channel in electrical stability of the smooth muscle cell membrane of the guinela-pig aorts" Pflugers Arch.

  • [文献書誌] T.Takewaki,N.Takagi & H.Ohashi: "Developmect of the intramunal mnervation in the gizzard of the chken" Brit.J.Pharmacal.

  • [文献書誌] T.Takewaki,N.Masuda & H.Ohashi: "Single vollye-depondit non-selective cation channels in and the lial cells of gumca-pyuortr" Pflugers Arch.

  • [文献書誌] N.Takagi,T.Takewaki & H.Ohashi: "Development of the intramunal innervation in the gizzard of the chicken" Jpn.J.Pharmacal. 49. 202 (1988)

  • [文献書誌] N.Takewaki: "Poesible role of prostagladirs in regulating the non-cholmengi、non-adrenergie excitatory reucenel control of rabbit urinnary bladder." Res.Bull.Fac.Agr.Gifu Univ.53. 356-362 (1988)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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