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1989 年度 実績報告書

超低周波空気振動の前庭機能に及ぼす影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570237
研究機関三重大学

研究代表者

坂本 弘  三重大学, 医学部, 教授 (40024674)

研究分担者 村田 真理子  三重大学, 医学部, 助手 (10171141)
滝川 寛  三重大学, 医学部, 助教授 (80126979)
キーワード低周波空気振動 / 前庭機能 / 眼球固視動揺 / 身体動揺 / 指尖脈波
研究概要

超低周波空気振動曝露による前庭機能変化を、前庭ー眼球反射、前庭ー脊髄反射、および前庭ー自律神経反射の3側面から観察した。
1.前庭ー眼球反射:水平方向の固視動揺について、眼球運動量および眼球運動の周波数帯域成分割合を指標として検討した。眼球運動量は可聴騒音曝露では変化が認められなかったが、5Hzの超低周波空気振動曝露により有意に増大した。周波数帯域成分割合は可聴騒音曝露では変化が認められなかったが、16Hzおよび5Hz超低周波空気振動曝露によって眼球運動の低周波数帯域成分の有意な増大がみられた。これら変化は意識された曝露感とは関連しなかった。
2.前庭ー脊髄反射:姿勢制御機能状態が表出される直立位重心動揺の開眼時より閉眼時への移行期にみられる変化を測定し、その動揺量および動揺の周波数帯域成分割合を指標として検討した。動揺量は可聴騒音曝露では変化が認められなかったが、16Hzの超低周波空気振動曝露によって有意に抑制された。しかし、5Hzのそれによっては抑制は有意でなかった。周波数帯域成分割合は可聴騒音曝露では変化が認められなかったが、5Hzの超低周波空気振動曝露によって動揺の高周波数帯域成分割合の有意な低下がみられた。しかし、16Hzのそれによっては以下は有意でなかった。これら変化は意識された曝露感とは関連しなかった。
3.前庭ー自律神経反射:脈波波形を観察し、波高、切痕高、重複波高、切痕高/波高比、重複波高/波高比、および昇脚時間を指標として検討した。脈波波形変化は可聴騒音および超低周波空気振動曝露のいずれにおいても認められた。しかしその変化程度は、可聴騒音曝露時に比して超低周波空気振動曝露時には小であった。
4.上記実験の曝露による病的自覚症状の発現はみられなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Hiroshi Takigawa: "Effects of Infrasound on Human Body Sway." J.Low Freq.Noise & Vibration. 7. 66-73 (1988)

  • [文献書誌] 川出富貴子: "眼球の固視動揺に対する低周波空気振動曝露の影響に関する研究" 三重医学. 33. 317-327 (1989)

  • [文献書誌] 小西美智子: "可聴音および超低周波空気振動曝露の指尖光電脈波への影響に関する研究" 三重医学. 33. 481-496 (1989)

  • [文献書誌] Hiroshi Takigawa: "Effects of Infrasound on lnvoluntary Eyeーmovement During Fixation." J.Low Freq.Noise & Vibration.

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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