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1989 年度 実績報告書

大量輸血後の非A非B型肝炎の長期追跡研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570257
研究機関佐賀医科大学

研究代表者

徳留 信寛  佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (00037441)

キーワード輸血後肝炎 / B型肝炎ウィルス / C型肝炎ウィルス / 慢性肝炎 / 肝硬変 / 肝がん / コホ-ト研究
研究概要

輸血を介して感染する肝炎ウィルス(HBV、NANB-HV[HCV]等)から慢性肝炎・肝硬変・肝がんへの自然史の研究、当該疾病のリスクの評価、環境中の関連要因・プロモ-タ-の究明等を目的する。
[対象と方法及び結果]
1.当初実施した心疾病による手術の際に輸血を受けた患者の長期追跡研究では、心疾病による致命率が高いこと、観察期間が短いこと等により、proportionate mortality analysisによる予備的解析では、研究対象群に肝硬変・肝がんのリスクの高まりを観察することはできなかった。
2.残胃初発がんのリスクの検証と輸血後肝炎の自然史等の究明のために、胃切除の際に輸血を受けた患者の長期追跡研究を行っている。献血制度が施行される昭和30年代後半以前に、九州大学病院と関連医療施設で胃切除の際に輸血を受けた患者について、個人識別情報、手術年月日、手術術式、輸血量、喫煙、飲酒量等の情報を入手している。これまでに約2,000例の症例を収集し、一部生死の確認と死亡診断書の照会、入手を行った。
3.HCV抗体陽性者の長期追跡研究を行うために、HCV抗体陽性献血者のリストの整備等を検討している。この研究は世界的にもまだ実施されてないオリジナルな研究テ-マである。
4.献血者集団における昭和52年から63年までのHBsAgの年次推移を観察して、性差(男>女)、年齢による影響、誕生コホ-トの影響、HBVキャリアへの告知の影響等を明らかにした。
5.献血者集団におけるHBVとHTLV-1の重複感染の研究も行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tokudome,S.et al.: "Sex difference in the occurence of hepatocellular carcinoma among asymptomatic hepatitis B virus carriers." Asian Med.J.32. 410-413 (1989)

  • [文献書誌] Fukuda A.et al.: "Blood transfusion as a risk factor for cirrhosis and liver cancer:a matched case-control study." J.Natl.Cancer Inst.81. 1189-1190 (1989)

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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