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1990 年度 研究成果報告書概要

時間・場所を軸とした3次元空間における疾病発生様式の理論疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 63570263
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 公衆衛生学
研究機関自治医科大学

研究代表者

柳川 洋  自治医科大学, 医学部, 教授 (30077169)

研究分担者 藤田 委由  自治医学大学, 医学部, 講師 (70173440)
研究期間 (年度) 1988 – 1990
キーワード感染症 / 流行 / 周期性 / 季節変動 / 感染症サ-ベイランス / 自己相関係数 / フ-リエ解析 / スペクトル
研究概要

厚生省の実施している感染症サ-ベイランス事業の対象疾患のうち,主に小児が罹患する12疾病を対象として,流行様式の観察を行った。観察の期間は,昭和60年第1週から昭和63年第52週までの209週とし,各週の全国1定点当たりの患者数を資料として用いた。流行の周期性をみるために,自己相関係数を求めた。次に,流行周期は,様々な要因から複合的に構成されることが考えられるため,各疾病ごとにフ-リエ解析を行い,スペクトルを求めた。この際,各疾病で患者数が異なることから,各週の患者数を209週の合計患者数で除して標準化を行った。更に,スペクトルの係数の大きいものから3つの周期を用い,どの程度元のデ-タと一致するかを観察した。結果は以下のとおりである。
(1)麻しん様疾患,水痘,乳児嘔吐下痢症,ヘルパンギ-ナについては,季節性がはっきりとしており,第2スペクトルまでで流行の80%以上が説明できる。
(2)流行性耳下腺炎,異型肺炎,伝染性紅斑は,長い周期性が推測され,観察期間をさらに伸ばす必要がある。
(3)風しん,手足口病は,年間の季節変動と長い周期性があり,複雑なスペクトルを示した。
(4)百日せき様疾患は,観察期間の前半と後半で流行の形が異なっており,今後の推移を観察する必要がある。
(5)溶連菌感染症,突発性発疹は,季節方動が認められるが,さらに複雑な要因が関与している可能性がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] YOSIKAZU NAKAMURA: "Epidemic patterns of infectious diseqses from the results of the surveillance of infectious diseqses in Japan" EPIDEMIC PATTERN OF INFECTOUS DISEASES. 7. 262-266 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yosikazu Nakamura: "Epidemic patterns of infectious diseases from the results of the surveillance of infectious diseases in Japan." Epidemic Pattern of Infectious Diseases in Japan. Vol. 7 NO. 4. 262-266 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1993-08-12  

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