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1990 年度 実績報告書

個人識別のためのDNAフインガ-プリントの簡便法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 63570270
研究機関新潟大学

研究代表者

山内 春夫  新潟大学, 医学部, 教授 (30134919)

研究分担者 内藤 笑美子  新潟大学, 医学部, 助手 (80018811)
木南 凌  新潟大学, 医学部, 教授 (40133615)
キーワードDNAフィンガ-プリント / myoプロ-ブ / エンハンスドケミルミネッセンス / 親子鑑定 / 卵性診断 / 個人識別
研究概要

本研究では、アイソト-プを使用せずにDNAフインガ-プリントを作成する方法(コ-ルド法)を確立するために、市販されている4種類のキットを用い、各々の実用性を検討した。
まず、ヒト末梢血から抽出したDNAを制限酵素(HaeIII)で切断し、アガロ-スゲル電気泳動を行った後、DNAをナイロンメンブランに転写した。次に各々のキットの方法で、myoプロ-ブを標識し、メンブラン上のDNAにハイブリさせ、バンドパタ-ンを検出した。
その結果、1)スルフオン化標識(宝酒造)、2)ビオチン標識(コスモ)3)ジゴキシゲニン標識(ベ-リンガ-)、4)パ-オキシタ-ゼ標識(アマシャム)の4種類のキットのいずれからもDNAフインガ-プリントを作成することが出来た。このうち、4)の方法はエンハンスドケミルミネツセンス(ECL)を発生させるもので、他のキットに比べて価格は高いものの、(1)アイソト-プ法とほぼ同程度の感度でDNAフインガ-プリントが得られる。(2)デ-タをフイルム上に記録できる。(3)脱プロ-ブしないで、フイルタ-を再利用できる、(4)検出操作が容易である。などの利点を有しており、DNAフインガ-プリント作成に利用価値が高いことが分かった。
ECLキットを用いたコ-ルド法を、実際の親子鑑定、双生児の卵性診断、骨髄移植の生着確認に応用したところ、そのバンドパタ-ンは、いずれも鑑定や診断を行うために十分な資料となることが確認できた。
DNAフインガ-プリント法は、十分なゲノムDNAを確保できる場合、個人識別に極めて、有用であり、コ-ルドプロ-ブを用いることにより、一般の研究室や検査室でも比較的容易に作成できる。4種類のキットのいずれを用いてもDNAフインガ-プリントが作成可能であったが、ECLキットを用いた方法の利用価値が高く、その手技を確立した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内藤 笑美子: "サザン法・PCR法" Mebio. 7. 88-93 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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