• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1989 年度 実績報告書

HLA領域に存在する慢性関節リュウマチとシェ-グレン症候群感受性遺伝子の分子生物学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 63570301
研究機関東海大学

研究代表者

森内 順子  東海大学, 医学部, 講師 (40125414)

キーワードシェ-グレン症候群 / 慢性関節リウマチ / HLA領域遺伝子 / HLA、クラスIII / 捕体蛋白 / C4 / Bf / サザンブロット
研究概要

HLA領域に存在する慢性関節リウマチ(RA)シェ-グレン症候群(SS)の発症を規定している遺伝子を解明する目的で、RA,SS患者のクラスIII遺伝子産物のC4A,C4B,Bf蛋白アロタイプとクラスIIIgenomic DNAのrestriction fragment polymorphismの検索を行った。その結果、日本人ではRAにC4B5,DR4,DRw53がハプロタイプとして相関することが明らかとなった。この相関は女性よりも男性患者により強く認められた。C4B5とRAの相関はDR4,DRw53とRAとの相関による2次的なものと考えられた。restriction fragmentによるクラスIII遺伝子の解析では、日本人のC4B5型に特異的なC4Bgenefragmentが明らかとなったが、RAのみに見られ正常人にはないfragmentは認められなかった。従って、RAの発症に関与しているHLA領域の遺伝子はクラスII遺伝子であろうと推定された。
一方、SSでは、他の膠原病を合併しないシェ-グレン単独例(I°-SS)例にC4A蛋白の欠損型のC4AQOをヘテロに有する例が高頻度に見られ、C4A蛋白の減少が疾患発症に関与している可能性が示された。genomic DNAの検討では、SLEを合併したSSの1例に21-hydroxylaseよりC4B領域遺伝子の広範なhomozygous deletion を認めた。しかし、C4AQOとタイプされた例を含めてC4Aの5端領域の遺伝子欠損は明らかではなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 守内順子等: "慢性関節リウマチ患者のHLA領域クラスIII遺伝子とその遺伝子産物に関する研究" 日本臨床免疫学会誌. 12. 394-400 (1989)

  • [文献書誌] J.Moriuchi et al: "Association of complement allele,C4AQO,in Japanese patients with primary Sjogren's syndrome." Arthritis Rheum.

URL: 

公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi