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1988 年度 実績報告書

血管平滑筋におけるカルシウムチャンネルの制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 63570397
研究機関神戸大学

研究代表者

秋田 穂束  神戸大学, 医学部, 助手 (60175792)

研究分担者 横山 光宏  神戸大学, 医学部, 助教授 (40135794)
キーワードCalcium Spike / G蛋白 / PhospholipaseC / ProteinkinaseC / 血管平筋筋
研究概要

私たちは、家兎大動脈より血管平滑細胞を培養し、serotonin(5HT)に対する反応をPhosphoinositide tornoverの面から解析した。5HTには1nMより濃度依存性にIP_3の産生を生じることを見出した。5HTによるPhospholipased(PLC)反応へのG蛋白の関与を調べる目的で、pertussis toxin(500ng/ml)で培養平滑筋細胞を24時間前処置をしておくと、5HTになるIPの産生は約50%抑制された。このことより、5HTとカップルしたPLG反応にはpertussis toxin sensitiveなG蛋白の関与が示された。Protein Kinase c(PKC)は血管平滑筋細胞を含めた種々の細胞の増殖、分化などの細胞機能に重要な役割をはたしているこよはよく知られている。PKCの血管平滑筋の収縮に対する作用は極めて興味深い。我々の培養細胞をPKCのactivatorとして知られているTPA(10nM)で前処置すると、5HTに対するIP_3の産生は約75%抑制された。このことよりPKCは5HTreceplorとカップルしたPLC反応にnegative feed backをかけていることが明らかとなった。
種々のreceplorとカップルしたPLC反応により産生されているIP_3は、細胞内のCaプールよりCaをreleaseさせることが知られている。又最近PI turnoverとCaチャンネルとの関連も議論されており、先に述べた我々のデータともあわせて考えると、reseptar operated calcium channelとG蛋白及びPKCとの関連を調べる意義は非常に大きい。現在、これらのことを明らかにする目的で、Caスパイクを記録する電気生理学的機器をset up中である。血管平滑筋細胞培養法は既に確立し、現在、血管平滑筋よりのsingle cellの分離も準備中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masayoshi Go: Bichemical and Biophysical Research Communications. 153. 51-58 (1988)

  • [文献書誌] 横山光宏: "血管壁代謝と動脈硬化-動脈硬化と血管変編" 世界保健通信社臨床科学, 1164-1172 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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