研究課題/領域番号 |
63570524
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
白井 厚治 千葉大学, 医学部内科学第二内, 助手 (00150269)
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研究分担者 |
森崎 信尋 千葉大学, 医学部内科学第二内, 助手 (40174411)
斎藤 康 千葉大学, 医学部内科学第二内, 講師 (50101358)
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キーワード | リポ蛋白リパーゼ / V型高脂血症 / リポ蛋白リパーゼ遺伝子 |
研究概要 |
V型高脂血症をひきおこすリポ蛋白リパーゼ機能異常を明らかにし、それに基づいた治療を確立する目的で以下の点を検討し成果を得た。 1.リポ蛋白界面の認識異常をきたしたLpLの機能回復の可能性に関する基礎的及び臨床的研究 V型高脂血症を呈した患者のヘパリン静注後血漿からLpLを糖製すると、カイロミクロン超低比重リポ蛋白のトリオレインを水解せずその原因は本患者LpLは超低比重リポ蛋白に結合しなかったことを明らかにした。次に基質トリオレインをリゾレシチン、トリカプリンを加えることによって本患者LpLはトリオレイン水解能を示すようになることを見出した。そこで、トリカプリンを経口投与したところ、高中性脂的血症の改差をみた。その詳細については更に検討中である。 2.本患者LpLの遺伝子解析 本患者LpLの遺伝子からのLpL構造異常を明らかにするため患者白血球より得たDNAをBamHI、HindIIによって切断し、Dr.Shotzより供与されたLpLDNAをProbeとして、Restriction enzyme frag-ment longth polymorphismを検討したところ、本患者では、poly morphismを認めた。本酵素のリポ蛋白界面認識部位と想定される部位に相当するDNA部分をpolymerose chain reactionによって増幅し、シークエンスを行う準備を行っている。 3.LpLcDNA組変えとその発現された蛋白の特能解析 LpL機能部位を明らかにする方法のひとつとしてLpLのcDNAの組み変えを行い、それを発現させて機能解析を試みるため、正常cDNAをCHO Cellにtransfectionさせたところメディウム中にLpLの活性発現をみる系を確立した。
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