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1988 年度 実績報告書

遺伝子レベルにおけるhGH合成調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 63570538
研究機関長崎大学

研究代表者

山下 俊一  長崎大学, 医学部, 助手 (30200679)

キーワード成長ホルモン / インスリン様成長因子 / サイトカイン / 甲状腺ホルモン
研究概要

ヒト成長ホルモン(GH)遺伝子を種々の体細胞へ導入するtrans fection assayの過程で膵ラ氏島β細胞の増殖におけるグルコース感受性の発見と癌遺伝子の発現誘導という新事実を見出した。GH遺伝子調節機構の解明については、ラット下垂体初代培養細胞を用いたin vitroの実験と、GH_3細胞を移植したラットを用いたin vivoの実験が進行中である。臨床の教室uP_2レベルの実験設備を確立し、アイソトープを用いた実験システムの円滑な運営を行なっている。一方、分子生物学的手法を用いて広く内分泌系細胞のホルモン産生機構の解明や細胞増殖機構について若い大学院生を指導しながら研究を行なっている。ヒト用状腺初代単層培養を用いた甲状腺特異遺伝子(ペルオキシダーゼ:TPO、サイクログロブリン:Tg)の発現調節機構の研究ではmPNAレベルにおける解析を行なった。その結果種々のサイトカインがTSHいて誘導されるTPOやTg mRNAの発現を抑制することを見出した。甲状腺ホルモンにより調節される癌遺伝子としてリンパ球c-erbAのup-regulationや下垂体細胞のc-myc mRNA発現誘導について新知見を報告している。さらに新らしい生理活性物が下垂体レベルにおいてGH遺伝子の発現にどのように関与しているか検討中である。今後、当初の計画に従いインスリン様或長因子(IGF-1)の作用機構を研究していく予定である。とりわけautocrine的細胞増殖モデルとしてラット下垂体樹立継代株GH_3細胞を用いて研究を行なう。この為、次年度の計画調書において「甲状腺ホルモンの遺伝子レベルにおける細胞増殖機構の解明」を新規申請した。すなわち、細胞増殖におけるIGF-1と甲状腺ホルモンの相加又は相乗的促進作用の解明を受容体レベルから情報伝達機構さらに核レベルにおいて明らかにすることを目的とする。本年度の予算により電気泳動装置の整備が行なわれ順調に実験は進行中である。

  • 研究成果

    (13件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (13件)

  • [文献書誌] NAGAYAMA.Y.: Endocrirul Japonice. 35. 463-467 (1988)

  • [文献書誌] PRAGER.D.: Endocrinology. 122. 2946-2952 (1988)

  • [文献書誌] MATSUMOTO.T.: Tropical Medicine. 30. 225-231 (1988)

  • [文献書誌] YAMASHITA.S.: Endocrinology. 123. 1825-1829 (1988)

  • [文献書誌] NAGAYAMA.Y.: The Thyroid 1988. 19-24 (1988)

  • [文献書誌] HARAKAWA.S.: The Thyroid 1988. 403-406 (1988)

  • [文献書誌] NAGAYAMA.Y.: J.Clin.Endocrinul.Metab.(1989)

  • [文献書誌] YAMASHITA.S.: J.Endocrinulogy. (1989)

  • [文献書誌] KAWABE.Y.: J.Clin.Endocrinul.Metab.(1989)

  • [文献書誌] MATSUO.K.: Cell.Molecular.Nenrobiology. (1989)

  • [文献書誌] 山下俊一: "甲状腺機能亢進症 最新の治療情報1988" 講談社 医科学大事典5.内分泌, 113-118 (1988)

  • [文献書誌] 山下俊一: "サイトカンと甲状腺機能異常" 南江堂Common Disease Series, (1989)

  • [文献書誌] Izumi.M.: "_<131>I-metaiodobenzylguanidine scintigraphy-Controversies in disurders of adranal hormones-" Elsevier Science Publishers, 217-228 (1988)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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