研究課題/領域番号 |
63570563
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
近藤 春樹 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (30142235)
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研究分担者 |
後藤 茂正 千葉大学, 医学部附属病院, 医員
井関 徹 千葉大学, 医学部附属病院, 医員
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キーワード | 急性白血病 / micro dU抑制テスト / コバラミン類縁体 |
研究概要 |
従来巨赤芽球性貧血の診断法として使用されていたdeoxyunidine(dU)抑制テストを改良し骨髄組織でなく末梢血を用いることに成功した。この方法により患者より容易に試料を採取し検索することが可能となった。末梢血に芽球の増加した白血病のdU抑制試験は正常と異なり、又各種白血病間でもそのパターンが異なり病型診断に有用であるのが分かった。このdU抑制試験を用い白血病細胞の薬剤感受性をみた所MTXと5FUでは感受性に違いのあるのが分かった。MTXに感受性のある白血病細胞ではロイコボリン添加により異常dU値が改善したが、コバラミンコバラ・ミン類縁体では異常値は改善されなかった。又5FU添加した群ではロイコボリン、コバラミンコバラミン類縁体いずれの添加によってもdU値は改善しなかった。上述した様にmicro dUテストは簡便に行える方法であるが、疾患によっては末梢血、骨髄間での結果が異なる例があり、今後前者を用いたテストにも改善の余地があるのが分かった。コビナマイド以外に^<51>Caを用い化学的、細菌学的に放射性アデニンコバマイド、メチルアデニンコバマイドを作製できたので、micro dUテストに使用し、これらB_<12>類縁体の生物学的検討を次年度に行う予定である。ヒト胆汁中には多量のコバラミン類縁体が存在しているのでB_<12>結合蛋白を固相化したアフィニティククロトグラフィーで精製、分離するのに成功したので、今後micro dUテストにてそれらの生体内に存在している意義につき検討を行う予定である。上記の実験に63年度に得た倒立型システム顕微鏡組織培養セットを用い行うことが可能となった。[^<57>Co]シアノユバラミン等の消耗品は上記実験にすべて使用した。
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