研究課題/領域番号 |
63570639
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村上 卓夫 山口大学, 医学部, 助教授 (10091216)
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研究分担者 |
城野 憲史 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (70196666)
岡 正朗 山口大学, 医学部, 講師 (70144946)
清水 良一 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (30187471)
KUSANAGI Hiroshi Yamaguchi University School of Medicine. Hospital Second department of Surgery.
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 食道癌 / 培養細胞株 / 無血清培養 / EGFrecepter / 癌遺伝子 / 抗癌剤感受性 / Southern blotting / Northern blotting |
研究概要 |
In vitroにおけるヒト食道癌細胞株6株(YES 1から6まで)の樹立に成功した。YESー1およびYESー2は食道癌原発巣より採取した腫瘍組織をヌ-ドマウス背部皮下に移植し、生着した腫瘍組織より培養した。YESー3は食道癌術後に癌性胸・腹膜炎に陥った症例の胸水より、また、YESー4、5、6はヒト食道癌原発巣よりそれぞれ樹立に成功した。 これら6株よりPhenolーchloroform法にてDNAを抽出し、Southernblotting法にてCーerbBおよびCーmycに関して検討したが、YESー1においてCーerbBの約10倍の増幅が認められたのみであった。しかし、 Southernblotting法の手技に多少問題が残っており、再検討の必要があると思われる。また手技が安定した時点でNorthern blotting法にて、CーerbBおよびCーmycに関して検討する予定である。 これらの6株のうち、最もdoubling timeの短いYESー2を用いて、invitroおよびヌ-ドマウスを用いての in vivoにおける実験系にて、EGFの細胞増殖に与える変化を現在検討中である。またさらに将来的には残り5株についても検討を加える予定である。加えてEGFreceptor測定も行う予定である。 YESー1及びYESー2は現在無血清培地における長期培養が可能となり、またこれらの株はautoーcrineとして何らかの growth factor を産生している可能性があるため、現在その物質を同定中である。また他の4株についても無血清培地の可能性について追及している。 YESー1についても抗癌剤であるエトポシドの細胞培殖に対する影響を flow cytometryを用いて検討している。 またすべての6株について抗癌剤(CDDP,VPー16,Adriamycin,Vindesine等)の感受性についても検討中である。
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