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1988 年度 実績報告書

中性子捕捉療法のためのポルフィリン誘導体その他硼素化合物のオートラジオグラフィ

研究課題

研究課題/領域番号 63570666
研究機関帝京大学

研究代表者

畠中 坦  帝京大学, 医学部, 教授 (20082084)

研究分担者 天野 数義  帝京大学, 法学部, 教授 (60082153)
北條 俊太郎  帝京大学, 医学部, 助教授 (70133072)
キーワード硼素中性子捕捉療法 / 中性子捕捉療法 / 脳腫瘍 / ポルフィリン
研究概要

1)Mercaptoundecahydrododecaborate:
この過去20年間臨床に使用された物質について更に治療経験が増大しつつあり、本年度末迄に98人の脳腫瘍患者が治療された。
16〜10年間生存している者が6人に達し、5年生存率も、悪性度III〜IVの悪性グリオーマで、熱中性子が必要量到達し易い表面から6cm以内の腫瘍では、59%に達している。これ迄の一般放射線療法に化学療法を併用したいわゆる集学的治療でも9%(全日本統計)であるから、硼素中性子捕捉療法が優れていることがわかる。
この化合物の血液脳関門との関連については、原子炉熱中性子を用いて3回の動物実験を行った。健康なマウス脳にはこの化合物が侵入しないことがこの療法にとって大切なことであるが、放射線で血液脳関門が影響を受けた後はこの化合物が有意の量で脳内に侵入するらしいことが判明した。次年度迄に結果がまとめられると考える。
2)ポルフィリン誘導体:
外国の硼素化学者から提供を受けるポルフィリン誘導体についての実験は先方の都合でやや遅延したが、ようやくカリフォルニア大学薬学部の薬化学教室から特殊化合物が送られてくることとなった。特許の関係上その化学構造は目下伏せられているが、コード名をBTPPもしくはSBKーIIと呼ばれている。次年度初迄には入手できる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 畠中坦・瀬戸輝一: 日本臨牀. 46. 104-118 (1988)

  • [文献書誌] 畠中坦・佐野圭司・安河内浩: 癌と化学療法. 15. 1115-1123 (1988)

  • [文献書誌] 畠中坦: "Neutron Capture Therapy of Tumors" Springer-Verlag,

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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